ヒアルロン酸注入では、医師の技術はもちろん大切ですが、どのヒアルロン酸を選択するかにより仕上がりが全く変わります。患者様おひとりおひとりのお肌の状態や治療部位に応じて、治療経験豊富な医師が多種類のヒアルロン酸から最適なものを選択することにより、ワンランク上の自然で美しい仕上がりが可能となります。
表参道美容皮膚科のヒアルロン酸注入とは
医師のみが注入治療を行います
ヒアルロン酸注入は治療する医師の技術によって効果に大きな差がでます。
それぞれの患者様のご要望、肌の状態などに合わせて注入する場所や注入量を細かく調整しながら施術を行います。
当院では、顔のしわや溝の治療を目的として、スイス、ジュネーブのカイレイン社の製品であり、OXYFREE™という特許技術を用いたKysense(カイセンス)、厚生労働省に承認されているアラガン社の『ジュビダームビスタⓇ』シリーズを導入しております。
※妊娠中・授乳中のかた、ヒアルロン酸に対する既知の過敏症のある方はお受けいただけません。
お痛み・内出血へのケア
麻酔科専門医である相澤院長の知識を活かし、
患者様が極力痛みを感じない治療にこだわっています。
さらに、注入部位には表面麻酔をしっかり効かせて、麻酔入りのヒアルロン酸を使い、アイシングしながらの治療を行っています。
ヒアルロン酸治療には通常のクリニックよりも極細の針を使用していますが、ご希望の患者様には更に痛みや内出血のリスクが少ない「鈍針(マジックニードル)」を使った治療が可能です。

また、治療後の内出血・針痕の予防のために注入治療後に全ての患者様に「ケラスキン(Chelaskin)」クリームを使用しています。

ケラスキンの主成分ラクトフェリンには鉄に対する強いキレート作用(結合し吸着する作用)があります。
内出血の色は赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色なのでケラスキンを塗ることで内出血を早く改善することが出来ます。


ケラスキンクリームについて
詳しくはコチラ
ケラスキンを使用することで、内出血のリスクがより少なくなるので安心して治療をお受け頂けます。
もし、内出血をしてしまった場合はケラスキンを朝晩2回塗ることで内出血をより早く改善することが出来ます。
ご希望の方には3ml 2,200円で処方しています。
当院の取り扱いヒアルロン酸の種類
【Kysense(カイセンス)】
スイス、ジュネーブのカイレイン社の製品であり、OXYFREE™という特許技術を用いて作成された高分子ヒアルロン酸製剤です。
2021年にEUで発売されたばかりの新しいヒアルロン酸製剤ですが2018年には製品の有用性を示す医学論文が2報も海外の著名な医学誌に掲載されて、2019年には4か国6施設で大規模臨床試験を実施して効果と安全を確立された最も新しく*注目されているヒアルロン酸製材です。 *
2022年3月現在
カイセンスに使われているOXYFREE™の特許技術とは、製造過程に生じる活性(有害な)酸素を特別な技術によって除去する事です。
活性酸素を除去出来る事によって2つの大きなメリットがあります。
低分子ヒアルロン酸を使用せずに済む事
低分子ヒアルロン酸は幾つかの論文により炎症や結節などの副作用が出ることが分かっています。
治療直後のトラブルなら良いのですが治療後の6~8週間後に肌の炎症が発生する事例が起こっておりリカバリー治療に困難する場合があります。
従来のヒアルロン酸は、粘性を高めるために高分子と低分子のヒアルロン酸を架橋しています。
ですが、カイセンスは製造過程で活性酸素を限りなく除去し、高分子のヒアルロン酸のみで構成しているので持続期間も長く安定したリスクの低い安心の製剤といえます。
架橋剤(BDDE)が少量で済む事
ヒアルロン酸は元々、人の体に存在する物質なので、アレルギーや拒絶反応を起こすことはほとんどなく、とても安全な物質です。
ですが、ヒアルロン酸だけではすぐに人体に吸収されてなくなってしまうため、架橋剤という化学物質が添加されており、体内に吸収されにくくなっています。
架橋剤が多いとヒアルロン酸同士を結び付ける作用は強まり保持力は増すのですが、赤みなどの炎症が増えるリスクがありました。
ごく稀ですが、この架橋剤にアレルギー反応を起こすこともあります。
逆に、架橋剤が少ないとヒアルロン酸の粘弾性や凝集性が低くなってしまうので皮膚組織内に広がりやすく、ボリュームを補う効果が持続しにくいというデメリットもあります。
この問題点を、KYSENSE(カイセンス)は非常に少ない架橋剤でも純度の高い高分子ヒアルロン酸を用いる事によって高い粘弾性や隆起力を実現させました。
アレルギー反応も起こしにくい製剤となっています。
安全性が報告されている事
これまでに報告されている全てのカイセンスの注入部位の反応は、一般的にヒアルロン酸治療を行うと見られる反応と一緒でした。
その見受けられた反応も、カイセンス注入1カ月後には、発生したほとんどが消失しました。
また重篤なトラブル等は一切発生しておらず安心して治療を受ける事が可能です。

また治療後1年間のin vivo(生体内でのヒアルロン酸の変化)の情報も公表されています。
半年後、1年後ともに組織に炎症反応は見られませんでした。
製剤によっては注入後に時間が経ってから赤みや痒みなどの炎症反応が起こる場合がありますが、カイセンスはそのリスクは低いようです。
主な適応部位
- 額のしわ
- 眉間のしわ
- 目の上のくぼみ
- 法令線
- ゴルゴライン
- 鼻筋を通したい
- 頬こけ
- こめかみのへこみ
- 唇をふっくらさせたい
- 涙袋をつくりたい
- 顎の形を整えたい
治療後は、30日ほど経過した時点でお肌の状態を再度拝見し、必要に応じて微調整の治療を行う場合がございます。
その後6ヶ月~12ヶ月後に再度治療を行います。
患者様のご希望も加味したタイミングで繰り返し治療することも可能です。
カイセンスの種類と特徴
種類 |
カイセンス Volume(ボリューム) |
カイセンス Define(ディファイン) |
カイセンス Precise(プリサイス) |
適応ヵ所 |
・額や眉間 ・顎 ・鼻 ・頬上部 |
・法令線 ・こめかみのへこみ |
・目の上のくぼみ ・口唇 ・涙袋 |
ヒアルロン酸の硬さ |
やや硬い |
柔らかい |
より柔らかい |
持続期間 |
約1年~1年半 |
約1年~1年半 |
約1年~1年半 |
注意事項 |
妊娠中・授乳中の方不可 |
妊娠中・授乳中の方不可 |
妊娠中・授乳中の方不可 |
【ジュビダームビスタⓇ】
アラガン社のジュビダームビスタⓇは厚生労働省に承認されているヒアルロン酸です。
徹底した品質管理と厳しい規制下のもと、輸送・保管を行っている品質保証のある製品として、『質の高い安心』を提供いたします。
ジュビダームビスタⓇは規定の講習セミナーを受講し、認定された医師にのみ使用が許可されている治療です。
麻酔が含まれているため、注入の際ほとんど痛みがありません。ダウンタイムがほとんどない上、なめらかな質感で自然な仕上がりが期待できます。
当院では「ジュビダームビスタⓇボリフトXC」、「ジュビダームビスタⓇボリューマXC」、「ジュビダームビスタⓇボルベラ」の3種類を取り扱っております。
アラガン社独自のVYCROSS技術で実現した5つの特性
① 長期持続
治療効果が約2年間持続し、患者様の高い満足感を長期にわたり維持できることが期待できます。
② 成形性
注入直後の優れた成形性により、思い描くラインの成形を実現しやすくなります。
③ 低吸水性
水分を吸収しにくいため、より注入時のイメージに沿った仕上がりが期待できます。
④ ボリュームアップに適したリフト力
弾性と凝集性のバランスにより、ボリュームアップに適したリフト力を維持します。
⑤ 組織親和性
お顔の組織になじみやすく、表情に合わせた自然な仕上がりが可能となります。
ジュビダームビスタⓇボルベラ
ジュビダームビスタⓇシリーズで最もソフトなヒアルロン酸です。
最もソフトな質感で馴染みがよいとされており、皮膚表面への注入に向いています。口周囲の浅いシワや目の周りの浅いシワ、目の上や目の下の凹み、クマの修正に適しています。
特に唇を覆う繊細な肌のために作られたヒアルロン酸製剤で、他のヒアルロン酸製剤と比べ、薄くて柔軟なテクスチャーをしています。
それにより唇に自然なボリュームを与え、リップラインの形成を可能にします。
局所麻酔が配合されており注入時の痛みが軽減されます。
主な適応部位
- 唇
- 口元
- 頬の細かいしわ
- 目の上のくぼみ
- 目の下のへこみ