男性頭髪外来
抜け毛・薄毛治療は早めの対策が大切です。
現代の成人男性の3人に1人は抜け毛や薄毛に悩んでいると言われています。
思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなり、徐々に進行していき何もせずにそのままにしておくと、全体が薄毛になるという可能性があります。
医療機関だからできる確実な発毛プランで、症状や進行状態にあわせた治療をご提案いたします。
男性型脱毛症(AGA)とは
AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopesiaの略で「男性型脱毛症」という意味です。
成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことで、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または両方が薄くなり進行していきます。
遺伝や男性ホルモンの影響によって発症すると考えられており、AGAは進行性です。
何もしないでそのままにしておくと、抜け毛や薄毛が目立つようになります。
進行を抑えるためには、早めのケアが大切です。
AGAは遺伝などの要因により男性ホルモンの変化が毛根に働きかけ、正常な髪の生え変わりリズム(毛周期・ヘアサイクル)が崩れてしまい症状が発症します。
毛周期(ヘアサイクル)とは?
髪の毛1本1本には寿命があり、伸びては抜け、また新しく生えることを繰り返します。
これをヘアサイクルと呼びます。
毛髪は一定のサイクルで成長しており、
- 「成長期」 ・・・ 新しい髪が成長する期間(2~6年間程度)
- 「退行期」 ・・・ 成長が弱まる期間(2週間程度)
- 「休止期」 ・・・ 完全に成長が止まり、髪が抜けてしまう(3~4ヶ月)
というサイクルを通常2~7年で繰り返されています。
薄毛・抜け毛の多くは、なんらかの影響でヘアサイクルが短縮され、毛髪が完全に成長する前に抜け落ちることで起こります。
ヘアサイクルを通常に戻すことが、薄毛・抜け毛を改善するためには重要となります。
治療方法
内服薬、外用薬など、患者様それぞれに最も効果的なオーダーメイドの治療法をご提案いたします。
プロペシア(内服薬)
プロペシアはAGAの治療薬として米メルク社が開発したフィナステリドという成分の飲む育毛薬(脱毛抑制薬)です。アメリカのFDAでも認可されている医薬品で、AGAに有効な治療薬として、すでに世界60カ国以上で使われており、日本では万有製薬から2005年12月に発売されました。
AGAの最大の原因でもある、男性ホルモンの一つであるDHT(ジヒドロテストステロン)は、5α-リダクターゼという酵素の働きによってテストステロンと呼ばれる男性ホルモンから発生します。
プロペシアの薬用成分であるフィナステリドは5α-リダクターゼの働きを抑え、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)から産生されるのを抑制することで抜け毛を予防します。
プロペシアの服用は、成人男性が対象となっており、女性は服用できません。
プロペシアは病院でのみ処方できる医薬品です。
効果
- プロペシアの効果が実感できるまで、3ヶ月以上必要と言われています。少なくとも半年は飲み続けることをお勧めします。
- 内服を中止すると、徐々に効果がなくなり1年程度で元に戻ってしまいます。
- 副作用が非常に少なく、長期間服用しても安全性の高い治療薬です。
- 円形脱毛症や栄養失調、全身疾患(甲状腺機能障害、膠原病等)、薬剤による脱毛症には効果がありません。
フィナステリド錠(内服薬)
AGAの治療薬として国内で初めて、ファイザー製薬の『フィナステリド錠』が、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の製造販売承認を2015年2月に取得しました。
今までは、プロペシアがAGA治療薬として処方されてきましたが、『フィナステリド錠』は、プロペシアと同様の成分の後発医薬品として国内で初めて承認を取得した事となります。
一般的にジェネリック医薬品の価格は、先発医薬品の7割程度となります。
ジェネリック薬品を活用することで、毎月のAGA治療にかけるコストを3割近く抑えることが可能になります。
- ジェネリック薬品とは
- 新薬(先発医薬品)の特許期間などが過ぎた後に、新薬の有効成分、効き目、品質、安全性が同じであることを条件に、国から承認された薬のことをジェネリック医薬品(後発医薬品)と言います。
ジェネリック医薬品は新薬よりも価格が低く、薬を処方される際に自らの判断でジェネリック薬を選択することができます。