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ケミカルピーリングで赤みが治らない?美容皮膚科医がその原因と対処法を解説
2024年12月16日
表参道美容皮膚科 副院長
三宅 真紀 医師
監修
ケミカルピーリングはピーリング剤によって皮膚の古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進させる美容治療です。
そのため、ピーリングの施術後には肌に赤みやカサつきが起こることがあります。
赤みは当日中にひくことがほとんどですが、肌質によっては赤みがなかなか改善しないことも…
今回は、ケミカルピーリンングで赤みが出た場合の原因と対処法について解説していきます。
ケミカルピーリングの効果を実感するまでに起こる肌の変化
若い人の健康な肌は約28日周期で新しい細胞へと生まれ変わります。
しかし、加齢やストレスなどの影響によりターンオーバーが乱れると、古い角質が剥がれずに、肌のくすみや肌荒れなどトラブルの原因となることも…
ケミカルピーリングには、
乱れた肌のターンオーバーを正常にする働きがあり、初心者の方でも気軽に受けられる治療として人気があります。
古い細胞が剥がれ落ち、皮膚の再生を促す
塗布されたピーリング剤によってお肌に蓄積した古い角質がはがれると、表皮層の奥深くで、表皮細胞が生成されます。
これは皮膚を再生させようとする自然な体の反応です。
ターンオーバーは単に表皮そのものを新たに作り直すだけでなく、真皮層では肌のハリの源となるコラーゲンやエラスチンが生成されます。
ターンオーバーが促進されたお肌は、新たなコラーゲンを携えたみずみずしい肌へと蘇り、肌のハリや弾力を実感することができます。
治療後に赤くなるのはなぜ?
安全性の高いケミカルピーリングですが、
薬剤の刺激によって赤みやかゆみといった炎症反応が起こることがあります。
これは外部からの刺激に対する、体の自然な防御反応や修復反応なので、自然と良くなることがほとんどです。
ケミカルピーリングではこの創傷治癒作用を利用して、表皮の再生を促進させ、角質層の機能を整える役割があります。
薬剤を使用するため、多少なりとも皮膚への刺激があり赤みやヒリヒリ感が出てくる可能性があります。
しかし、すべての方が出現するわけではなく、元々の肌質、薬剤の種類や濃度によって症状の出方が変わります。
短い期間で繰り返しピーリングを行う事も赤みの原因となるので、施術間隔を守り、しっかりとお肌を再生させてから次の施術を行うことが大切です。
ケミカルピーリングの赤みは2日~3日で治る
ケミカルピーリング後による皮膚の赤みは当日中にひくことが多く、
長くても1〜2日程度で治まることがほとんど
です。
赤みが出ている期間はいつもよりお肌が敏感となっていますので、十分な保湿と紫外線ケアを行いましょう。
赤みが長引いている場合やかゆみが強い場合には、早めに皮膚科専門医に相談しましょう。
水ぶくれや浅い傷・小さなかさぶたができることもあるので、そのような症状が起きたらすぐにクリニックに相談することをおすすめします。
ケミカルピーリングの赤みが治らない原因
ここではピーリング後の赤みが強くでてしまう原因をいくつか説明していきます。
間違ったピーリングケアは、赤みや肌トラブルの原因になりますので、正しい知識を身につけましょう。
高濃度のピーリング剤は赤みの反応が強くなりやすい
ケミカルピーリンングには様々な種類が存在します。
ピーリング初心者の方や肌トラブルが心配な方におすすめしたいのは、肌に負担の少ないフルーツ酸やサリチル酸を使ったピーリング
です。
必要以上に刺激がなく、マイルドに古い角質や汚れを落としてくれるのが特長です。
また、最近ではネットでも高濃度のピーリング剤が販売されていますが、自己流でのピーリングは禁物です。
使用方法を無視して長時間ピーリングを放置したり、過剰なピーリングケアは赤みの原因となるので避けましょう。
サリチル酸マクロゴールピーリングを詳しくみる
敏感肌は赤みが長引くことがある
生理周期などでいつもより肌が敏感だったり、アレルギーや化粧品によるかぶれなどが出てしまっている場合は普段より赤みが長引く傾向があります。
また、ケミカルピーリング前は強い日焼けは避け、医療脱毛や美容治療後は1週間以上空けるようにしましょう。
施術後のお肌はバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなります。
紫外線対策を怠ると炎症が悪化したりシミの原因にもなりますので、必ず日焼け止めを使用しましょう。
アフターケアを行わないと肌の回復が遅れる
ピーリングケアはお肌の表面にある古い角質を剥がすため、一時的に肌が敏感な状態となり、普段よりも様々なトラブルが起きやすくなります。
そのため、保湿ケアを怠ってしまうと乾燥する原因に。ピーリング後はしっかりと保湿を行い、乾燥による赤みや肌荒れを予防しましょう。
ケミカルピーリングの赤みが治らないときの対処法
ピーリング後の赤みがなかなか引かない場合には、以下の対処方法がおすすめです。
肌トラブルを防ぐ方法としても有効なので是非参考にしてみて下さい。
赤みが治らない部分を冷やす
ピーリング後に赤みや熱感、かゆみがおきたら保湿をしっかり行い、冷たいタオル等で冷やすと熱感が和らぎます。
特にヒリヒリとした熱感がある場合には、ハンカチに保冷剤を包んで患部に当てると赤みが早くひきます。
かゆみがあるからと言って、掻いたり、必要以上に触ったりすると逆に刺激となり、赤みを長引かせてしまう原因となるので注意しましょう。
それでも赤みが引かない場合は速やかに皮膚科で診察してもらいましょう。
保湿で肌にうるおいを与える
ケミカルピーリング後は不要な角質が取り除かれうるおいが失われると、一時的に肌のバリア機能が低下しますので、自分の肌にあった保湿剤・乳液等で十分補ってください。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれた化粧水や乳液を使用すると効果的です。
炎症がひどくて化粧水や乳液がしみるときは、敏感肌向けの低刺激処方のスキンケア化粧品に切り替えたり、ワセリンを塗るだけのシンプルなケアにとどめたりしましょう。
毎日のスキンケアでは、「肌を摩擦しない」「肌のうるおいを逃さない」ことを意識しましょう。
洗顔は肌をゴシゴシこすらず、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。
肌の保湿成分や皮脂をとり過ぎないよう、すすぎはぬるめのお湯で行ってください。
洗顔後は肌が乾燥しやすいので、すみやかに保湿しましょう。
紫外線を避けるために日焼け止めを使う
角質層は紫外線から皮膚を守る働きを担っています。
ケミカルピーリングでは角質層をはがすことにより紫外線が皮膚を通過しやすい状態となっています。
紫外線は、しみや皮膚老化の原因となりますので、毎日必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。
日焼け止めは汗で流れ落ちるため、2~3時間おきに塗り直すことが大切です。
日焼け止めを塗布して肌を保護するだけではなく、帽子や日傘などを利用して強い日差しをなるべく避けるようにしましょう。
刺激の強いスキンケア製品を避ける
肌のバリア機能が低下しているときは、今まで使用していた化粧品が肌に合わなくなることがあります。
スキンケアを選ぶときには、敏感肌用のアイテムやお肌の炎症を抑える効果やお肌の再生をサポートしてくれる成分が入ってる商品がおすすめです。
反対にビタミンCやレチノールなどの成分は、赤みがあり、敏感な状態のお肌に使用すると刺激になってしまうので注意しましょう。
美容皮膚科クリニックに相談する
赤みが長引いている場合やかゆみが強い場合には、早めに皮膚科専門医に相談しましょう。
稀にピーリング剤に対するアレルギーで赤みや痒みなどの症状が出る方もいるので注意が必要です。
アレルギー体質の人が、ケミカルピーリングを受けること自体がNGというわけではありませんが、アスピリンアレルギーを持っている場合には、サリチル酸でアレルギー症状が起きる可能性があるため、サリチル酸マクロゴールピーリングは受けることができません。
アレルギー体質の人は、事前に医師と相談し、自分のアレルギーに関する情報をカウンセリングで伝えることが大切です。
ピーリング後におすすめな当院のスキンケア
ケミカルピーリング後の紫外線対策におすすめなのが、当院オリジナルの高機能日焼け止め
『obcUVプロテクター』
です。
お肌に優しいUVジェルクリームとなっており、敏感肌の方や治療後の方でも安心して使用していただけます。
ビタミンC誘導体などの美白作用をもつ成分に加えて、ヒメフウロエキスなどのアンチエイジングに期待できる成分が紫外線ダメージによる光老化も抑制します。
SPF37/PA+++と日常でお使いいただくのにふさわしい処方となっており、日焼け止め独特の嫌な匂いがしないので普段使いにもおすすめです。
obcUVプロテクターを詳しくみる
まとめ
今回はケミカルピーリンングで赤みが出た場合の原因と対処法について解説していきました。
ケミカルピーリングは正しい知識を持ち、適切な方法で行えば安全で効果的な治療法です。
個人輸入などで手に入れたピーリング剤でのセルフケアは避け、信頼できる医療機関でしっかりと説明を受け、納得してから治療をすることをおすすめします。
表参道美容皮膚科では、治療決定前にカウンセリングをしっかり行い、肌に合うピーリング剤を決定します。
万が一、治療中に痛みや腫れなどがあっても、すぐに担当医師に相談できアフターフォローも万全です。
また、ピーリング後の注意点や必要なケアも理解できるため、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
無料カウンセリングも行っておりますので、まずはお気軽にご相談下さい。
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