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  • 2023年04月07日

マッサージピールは効果がない? 効果やダウンタイムについて解説

表参道美容皮膚科 副院長

三宅 真紀 医師監修

美容皮膚科では、光治療、レーザー治療、注入治療、薬品を用いた治療など様々な種類の美容治療を行っていますが、その中でも近年改めて人気が高まっているのが、ケミカルピーリングと呼ばれる治療です。
薬剤を塗布するだけの治療で痛みやダウンタイムがほぼなく、施術時間も短時間で低価格で手軽に受けられる一方、効果が直後からしっかりと実感して頂けることから、当院でもとても多くの方が治療を受けられています。

一言でケミカルピーリングと言っても各種あり、当院でも5種類程のピーリングを取り扱っていますが、その中でも群を抜いてリピート率が高いのが今回ご紹介するマッサージピールです。
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マッサージピールとは


マッサージピールとは
2017年にイタリアから上陸した比較的新しいピーリングで、PRX-T33という薬剤を使用しています。
コラーゲンの生成を強力に促し、肌のハリ艶を格段にアップさせるので、別名コラーゲンピールとも呼ばれています。
このピーリングは、トリクロロ酢酸(TCA)33%と、低濃度の過酸化水素水(H2O2)を含んでいます。
トリクロロ酢酸は元来とても刺激が強く皮膚の深くにまで浸透する成分であり、これ単体では強い痛み、赤み、剥離、色素沈着、傷や瘢痕を残してしまいます。
これに過酸化水素水が配合されていることで、過酸化水素水が先回りして皮膚に浸透し、トリクロロ酢酸が皮膚の深部にまで浸潤することを防ぐので、上記のような負担を抑えながら、従来薬が持つ美肌効果を発揮持することが可能となりました。

薬液を皮膚に塗布するだけの治療ですが、その効果の高さはレーザー治療に匹敵するとも言われており、施術を受けられた方々は一様に直後からその効果に感激されます。
顔だけでなく、首のしわ、お腹や脚のストレッチマーク、肘や膝の黒ずみやざらつきの改善にも効果があります。



マッサージピールの効果


しわの改善


他のピーリング製剤が皮膚の一番上側の表皮層にとどまるのに対し、マッサージピールはその下の真皮層まで到達します。
真皮層には、線維芽細胞が存在します。
線維芽細胞は、若々しい肌作りに欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸、コラーゲンを繋ぎとめる役割を持つエラスチンを作り出します。
マッサージピールはこの線維芽細胞の活性を刺激します。
コラーゲンが作られると同時に水分保持力もアップするので、内側からハリと潤いに満ちた弾力のある肌が作られます。
額の横じわ、目元や口元の小じわなどが目立ちにくくなるだけでなく、皮膚全体がピンとリフトアップされたようになり艶のある肌になります。

色素沈着の改善


マッサージピールには、5%のコウジ酸が配合されています。
コウジ酸には、しみやくすみの元となるメラニンを作り出す酵素である「チロシナーゼ」の働きを抑制する効果があります。
また過剰なメラニンを作り出すメラノサイトに直接作用し、メラニンの生成を抑制する効果もあります。
またコウジ酸は、近年、「糖化(とうか)」による肌の黄ぐすみを改善する効果が注目を集めています。
「糖化(とうか)」は、タンパク質や脂質が体内の糖と結びつく現象です。
その際に、AGEsという物質が作られます。
AGEsは肌を老化させ、しわやしみ、黄ぐすみを引き起こします。
糖化をブロックしメラニンの沈着を防ぐことで、透明感のある白い肌へ導きます。

ニキビ跡(クレーター)の改善


ニキビ跡は、炎症が皮膚の真皮層までおよび瘢痕になっている状態です。
肌の深い層で皮膚のひきつれや癒着が起こっていると、セルフケアで改善を図ることが難しくなります。
マッサージピールは皮膚の弾力を生むコラーゲンの生成を刺激し、肌代謝が亢進することでより積極的に新たな皮膚が作られていくので、ニキビ跡を徐々に目立たなくさせる効果が期待できます。

ヴェルベットスキン
より高い効果を望まれる場合は、マッサージピールとダーマペン4を組み合わせた「ヴェルベットスキン」という治療がお勧めです。


毛穴の広がりの改善


毛穴が広がる要因は2つあります。

1つは、皮脂分泌が盛んになり、適切に排出されなくなると詰まって角栓が生じてしまい、毛穴を押し広げた結果によるものです。
マッサージピールは皮膚のターンオーバーを促進するので、過剰な皮脂の蓄積を防ぎ、毛穴が開き目立つのを防ぎます。

2つ目は、加齢によるコラーゲンの減少により、毛穴周囲の皮膚がしぼみ、重力に従ってたるんだ皮膚に引っ張られて目立った結果によるものです。
マッサージピールはコラーゲンやヒアルロン酸を作る働きを活性化するので、弾力ある肌が作られることで、内側から皮膚を押し上げることで毛穴を目立ちにくくさせます。

マッサージピールで効果を感じるようになる回数や期間について


マッサージピールで効果を感じるようになる回数や期間について
直後から、肌のハリ感・明るさ・艶感はご実感頂けますが、コラーゲンが作られたり、メラニン色素が排出され美白効果が現れるのには数週間を要します。
理想的には1~2週間毎に、5回程治療を受けられると効果が定着しやすくなります。
次の治療までに数か月が経過してしまうと、副作用等はありませんが、次第に元の肌質へ戻っていきます。
概ね5回程の治療後、肌質改善効果が定着したら、1か月に1回位のペースで治療されると良好な肌状態を維持できます。

マッサージピールで効果が得られない場合の原因と対処法


光治療機の併用


フォトシルクプラス
適切な回数や期間を守られた上で効果の実感が乏しいと感じられる場合、フォト系治療機を併用すると大幅な効果の向上が期待できます。
当院では、「フォトシルクプラス」という治療機での治療をお勧めしています。
フォト系治療機の中で最上位機種であり、フォトシルクプラスそのものだけでも、しみや小じわに絶大な美肌効果がありますが、組み合わせることで双方が持つ効果が増強されます。
当院でも最も人気の高い治療の組み合わせです。



外用薬の併用


マッサージピールの製造元が販売している専用のホームケア製品を併用されると、ピーリングの効果が上がり、持続時間も長くなることが期待できます。

WiQoフェイスフルイド(美容液)


WiQoフェイスフルイド(美容液)
グリコール酸8%が配合されており、古くなった角質を穏やかに除去します。
またアルカリ性に傾きがちな肌を弱酸性(低pH)に保つことで、肌のターンオーバーが促進され、マッサージピールによるコラーゲンの生成効果を高めます。
その他にも、皮膚内のヒアルロン酸分解を抑制する効果があります。



WiQoナリシングクリーム(保湿クリーム)


WiQoナリシングクリーム(保湿クリーム)
シアバターやビタミンA誘導体、ビタミンEが配合されており、非常に保湿力の高いクリームです。
ピーリングにより乾燥した肌の皮脂膜を回復させ、水分量をアップさせます。
美容液同様に、皮膚内のヒアルロン酸が分解するのを抑制する効果があります。



OBCレチノピュア・ナノ


obcレチノピュア・ナノ
0.1%とレチノール(ビタミンA誘導体)高配合の、医療機関専売品のハリ・艶を与える美容液です。
レチノールは、しわ・たるみ・くすみ・しみなどを改善する高機能美容成分で、医学的にその効果が立証されています。
有効成分をナノカプセル化したことで、肌の奥まで浸透し、肌表面の赤みや皮むけを抑えながら、効果が皮膚深層で広がり持続します。
美肌を求める全ての方にお勧めの製品です。



マッサージピールのダウンタイムについて


薬剤を塗布している際は、ムズムズ感や軽度のピリピリ感を生じる場合があります。
中には全く感じない方もいます。
感じても感じなくても施術の効果は同じです。
乾燥している部分や敏感肌の方はピリピリ感が若干強くなり、軽度の赤みが生じることがあります。
入浴後に血行が良くなり、頬の血色が良くなる時と同じ程度の赤みです。

施術後に、肌質により乾燥感が増したり、部分的に薄く皮むけすることがありますが、ご自宅でしっかり保湿ケアを行って頂ければ2~3日程度で落ち着きます。
薬剤を拭き取った後に冷コットンで肌を鎮静させますが、その頃にはピリピリ感は消失し、大抵の赤みは引いていきます。
施術直後からハリ艶を実感でき、肌色もトーンアップしますので、基本的にダウンタイムのご心配はない治療です。

マッサージピールの施術料金


一緒に受けると相乗効果を得られるフォトシルクと同日に施術される方が多くなっています。

治療方法範囲料金
マッサージピール顔全体1回13,200円

同日にフォトシルクプラスを受けられる方は10,560円

5回59,400円
1回13,200円
5回59,400円
手の甲1回13,200円
5回59,400円

まとめ


当院では開院以来、延べ約13,000回を超えるピーリング治療を行ってきました。
その手軽さや効果の高さから、非常に多くの方が治療をリピートされ、肌質改善をはかられています。
マッサージピールは基本的にダウンタイムやリスクのない治療ですが、ご心配なことがありましたら、経験豊富な医師やスタッフにどんなことでもご相談下さい。
患者様の治療経験はもとより、スタッフ自ら治療を受け体験していますので、より実際的な経過や効果などをご説明させて頂きます。


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