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  • ニキビ・ニキビ跡にレチノールは効果的?トレチノインとどちらがおすすめか解説!

  • 2023年05月08日

ニキビ・ニキビ跡にレチノールは効果的?トレチノインとどちらがおすすめか解説!

表参道美容皮膚科 副院長

三宅 真紀 医師監修

表参道美容皮膚科初診限定キャンペーン

レチノールとは


レチノールとはビタミンAの一種です。
ビタミンAは、もともと身体に存在している成分で、肌を健やかに保ってくれる役割があります。
肌の新陳代謝を亢進させる働きあり、肌の土台となる真皮層に働きかけるため、ヒアルロン酸やコラーゲン・エラスチン・線維芽細胞を活性化させる効果があります。
そのため、しみ・しわ・たるみ・ニキビ・ニキビ跡・毛穴の開きへの効果が期待できます。

欧米では40年以上前からニキビ治療薬として認可され、スキンケアの成分として用いられてきた歴史も長く、日本でも2017年に厚生労働省がレチノールを医薬部外品成分として“抗シワ成分”として認可されました。
シワや肌のハリ改善、くすみ対策など、年齢とともに気になる肌の悩みをケアしてくれる美肌には欠かせない今最も注目されているアンチエイジング効果の高い美容成分です。

レチノールとトレチノインの違い


レチノールとトレチノインの違い
レチノールもトレチノインもレチノイドの仲間です。
レチノイドはレチノール、レチナール、トレチノインの総称でビタミンAのことです。
「レチノール(ビタミンA)」 → 「レチナール」 → 「トレチノイン(ビタミンA誘導体)」と身体の中で変換されます。
レチノールは身体の中でトレチノインに変換されて作用するため、トレチノインの方がレチノールよりも生理活性が強く、より高い効果が期待できます。

トレチノインはレチノールの50倍から100倍の強さがある


レチノールの生理活性の強さを1とすると、トレチノインはその50倍から100倍の強さがあるといわれています。
トレチノインは正あるいは負の調整作用が発現する生理活性作用も強いため、レチノールと比べて肌への効果も高いですが、副作用もでやすいです。
「レチノイド反応」と呼ばれる副反応で、赤み・皮むけ・ひりつきが生じます。
トレチノインはしっかり副作用が出ることが多いです。
初めて使用する場合は、レチノールから使い始めて、肌が慣れてきてから、トレチノインを使用するのがおすすめです。

トレチノインは化粧品に配合が認められていません


レチノールは化粧品に配合が認められていますが、トレチノインは生理活性が強いため、クリニックでの医師からの処方が必要です。
そのため、化粧品には配合されていません。

レチノールの4つの効果


レチノールの4つの効果

シミの改善


シミはメラニン色素が沈着している状態です。
通常、メラニン色素はターンオーバーによって自然に肌の外へ排出されますが、加齢や肌トラブルによって肌のターンオーバーがゆっくりとなり、メラニン色素が排出されず、結果として肌にメラニン色素が残り、シミになってしまいます。
レチノールによってターンオーバーが促進され、生成されたメラニンが垢となって排出されるため、シミが濃くなるのを防いだり、新しいしシミの予防になります。

しわの改善


しわは肌の弾力が低下することで起こります。
肌の弾力は表皮の真皮層が深く関わっています。真皮層にはコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン・線維芽細胞などから成り立っています。
真皮層はコラーゲンが網目状に張り巡らされており、エラスチンがつなぎ合わせる役目を担っています。

老化によってコラーゲンやエラスチンを作り出す線維芽細胞の働きが衰えることで、コラーゲンが断裂し、エラスチンも少なく、肌を潤わすヒアルロンも減少することで肌の弾力が低下します。
そこへ笑ったときなどにできる表情のしわが繰り返されることで、深く刻み込まれるしわへと変化していきます。
レチノールはターンオーバーを促進させるため、どんどん新しい肌を作りだすことで、線維芽細胞の働きも活発になり、肌の弾力がUPし、しわへの改善効果が期待できます。

ニキビ・ニキビ跡の改善


ニキビができる原因は、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖、性ホルモンが関係しています。
ニキビは、ホルモンの影響で皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうことから始まります。

レチノールは皮脂の分泌を抑制し、肌のターンオーバーが促進されることで、古い角質がたまりにくくなり、皮脂の排出がスムーズになります。そのため、ニキビの発生を抑制する効果があります。
また、炎症後の色素沈着であるニキビ跡もメラニン色素が外へ排出されるため、ニキビ跡の改善も期待できます。

毛穴の開きや黒ずみの改善


毛穴は肌の弾力低下によってたるみ毛穴となり毛穴の開きが目立つようになります。
また、皮脂が過剰に分泌されると角栓がたまり毛穴を広げ、詰まった角栓が酸化し黒くなります。
レチノールは皮脂の分泌を抑制するため、過剰な皮脂分泌による毛穴の広がりを抑えるとともに、ターンオーバーが促進されることで、古い角質が剥がれ角栓もたまりにくくなります。また、コラーゲン生成が促進されるため、たるみ毛穴への効果も期待できます。

レチノールの副反応


初めて使用する場合は、「レチノイド反応」と呼ばれる副反応が一時的に出る可能性があります。
どんどんターンオーバーが促進されるため、未熟な肌が露出することによって、皮膚の皮むけ・赤み・痒みなどの症状が起こります。
このレチノイド反応は、肌がビタミンAに慣れることで、多くの場合は1~2週間で自然に治まります。

ニキビ・ニキビ跡にはレチノールよりトレチノインの方が効果的


ニキビ・ニキビ跡にはレチノールよりトレチノインの方が効果的

ニキビ


ニキビは毛穴詰まりや皮脂の過剰分泌が原因で発生します。
レチノールは古い角質を自然に剥がすため毛穴の詰まりを解消し、過剰な皮脂分泌も抑えることができるため、新たなニキビの発生を抑える効果も期待できます。
レチノールよりもトレチノインの方が、生理活性作用が高いため効果的です。

ニキビ跡


ニキビ跡の種類についてご説明致します。

赤みタイプ

赤みのあるニキビ跡は、ニキビの炎症が落ち着いてから約6ヶ月以内に残る炎症跡です。
6ヶ月~1年以上経っても消えない赤みは、ダメージによって表皮や真皮層が薄くなり、皮膚の下にある血管が透けて見えている状態です。

色素沈着

茶色のニキビ跡は、色素沈着を起こしている状態です。
ニキビの炎症によって表皮内にあるメラノサイトと呼ばれる細胞が刺激され、シミの原因であるメラニンが大量に生成されるため、茶色くシミのような跡になり長期間残ってしまう場合があります。

クレーター

凹みのあるニキビ跡は、クレーターと呼ばれています。
ニキビが化膿してしまった場合、炎症は皮膚の真皮層にまで達してしまうことで皮膚組織を破壊してしまい、真皮の修復にムラが生じ凸凹になってしまいます。
クレーターは皮膚組織が破壊されてしまった状態のため、元の肌状態に戻すのは非常に難しく、改善するにも相当な時間を必要とします。

ケロイド

ケロイドは同じ箇所に化膿したニキビが何度も繰り返された結果、皮膚組織が過剰に増殖し盛り上がってしまう状態のことです。主にフェイスラインにできることが多いです。
原因は未だ解明されていませんが、体質が要因となることが多いです。
ニキビ跡の中では、特に色素沈着に対して効果的です。
レチノールは皮膚のターンオーバーを促進する働きが強く、色素沈着してしまったニキビ跡も古い角質として排出することができます。

ターンオーバーの促進と同時にメラニンの生成も抑制できるため、レチノールはシミのような茶色く色素沈着したニキビ跡に効果的です。
効果の程度は、レチノールよりも作用が強いトレチノインの方がより高い効果が期待できます。
ちなみに、ニキビ跡のクレーターは表皮よりも深い真皮層にまでダメージが及んでいるため難しく、基本的にはレーザー治療が必要になります。
浅い凹凸であれば多少改善が期待できるかもしれませんが、その場合も、より高い効果を必要とするためトレチノインがおすすめです。

当院のトレチノイン治療


トレチノインナノエッグ製剤(トレチノインナノカプセル化製剤)


トレチノインナノエッグ製剤(トレチノインナノカプセル化製剤)
当院はNANOEGG🄬製剤の副反応が少ないトレチノインを用意しています。
NANOEGG🄬製剤のトレチノイン『obcトレチノインクリーム』は、カプセル化&独自の安定化技術により、トレチノインの作用がゆっくり長く効くため、通常のトレチノインよりも肌への効果がより高く、副反応である炎症は少ない処方となっています。
また、通常2~3か月使用後は1か月の休薬期間を設ける必要がありますが、NANOEGG🄬製剤のトレチノインは使い続けることができるので、常に美肌を維持することができます。

もともとお肌が弱い方や副反応(レチノイド反応)が心配な方は、よりマイルドなNANOEGG🄬製剤のレチノール『obcレチノピュア・ナノ』から始められると安心です。
レチノールがトレチノインに変換されて効果を発揮するため、作用効果がトレチノインよりも穏やかです。
また、レチノールの作用がゆっくり長く効くため、通常のレチノールよりも肌への効果が高く、副反応が少ないため、安心してお使いいただけます。



トレチノインはハイドロキノンとの併用療法がおすすめ!


ハイドロキノンとは、「お肌の漂白剤」ともいわれている王道の美白剤で、シミを薄くし、予防する効果があります。
ハイドロキノンはシミを作り出すメラノサイトのチロシナーゼの酵素を阻害し、メラニンの生成を抑制します。
そして、トレチノインは肌の生まれ変わりを促進するため、メラニンを含んでいない肌がどんどん作られるため、ハイドロキノンを単体で使用するよりも、シミやくすみへの効果が高くなります。

料金について


レチノール


obcレチノピュア・ナノ

obcレチノピュア・ナノ

1本 6,600円(税込)



トレチノイン


obcトレチノインクリーム


トレチノインナノエッグ製剤(トレチノインナノカプセル化製剤)

0.05%1個 5g 2,750円(税込) / 0.05%1個 15g 6,380円(税込)



まとめ


今回はレチノール・トレチノインのニキビ・ニキビ跡への効果についてご説明しました。
初めて使用する場合やマイルドな副反応がよい場合はレチノールがおすすめです。
レチノールで効果が感じられていれば、使い続けるのも良いですが、物足りない場合や肌の悩みをより早く改善したい場合はトレチノインにしてみると良いでしょう。

レチノール・トレチノインはニキビ・ニキビ跡に効果があるのはもちろんのこと、線維芽細胞やコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを活性化することで美肌へ導き、エイジング効果も期待できる優れものです。
毎日のスキンケアにプラスして、美肌を手に入れましょう!
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