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  • 2023年11月02日

レーザートーニングは施術をやめると戻るって本当?医師が詳しく解説!

表参道美容皮膚科 副院長

三宅 真紀 医師監修

レーザートーニングは、シミやそばかす、肝斑の改善効果が期待できる美肌治療です。
従来のレーザー治療では難しかった肝斑の改善ができるということで人気の治療法ですが、「途中で治療をやめたら肌がもとに戻ってしまうのではないか」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか?
今回はレーザートーニングについての特徴を踏まえながら、施術後のダウンタイムや施術後の注意点などについて詳しく説明していきます。
レーザートーニングを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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レーザートーニングの特徴


レーザートーニング(メドライトC6)

レーザートーニングとは、非常に弱いパワーのレーザーを当てることで、皮膚に蓄積しているメラニンを少しずつ破壊し、肝斑を徐々に薄く目立たなくさせていく治療です。
トーニングとは「色調を明るく均一に整える」という意味があり、肝斑だけでなくシミやくすみにも働きかけ、顔全体を明るく透明感のある肌へと導きます。

代表的なレーザートーニングの機器としては「メドライト」「スペクトラ」などがあり、当院では多くの美容医療の現場で採用されている「メドライトC6」というレーザーを使用しています。

「メドライトC6」は532nmと1064nmという2種類の波長のレーザーが搭載されており様々な肌のお悩みを解消します。
主に532nmはしみの治療、1064nmはレーザートーニングやあざ・タトゥー除去で使用されます。
このレーザートーニングで使用されている1064nmの波長は皮膚への深達度が高く、メラニンが蓄積されている深い層まで効率よくレーザーエネルギーを届けることができるのが特徴です。
さらにメドライトC6は、トップハット型と呼ばれる平らなレーザー光のため、強弱の差がなく、ムラのない均一なエネルギーを皮膚に届けることができます。



レーザートーニングのメリットは?


シミ取りレーザーと比較すると痛みが少ない


レーザートーニングの施術中はお肌にパチパチとした刺激を感じますが、シミ取りレーザーに比べ痛みが少ない治療です。
終了直後はお風呂上がりのように血色の良い肌になることや、ごく軽いほてり感を伴うこともありますが、施術後数分で落ち着きます。

ダウンタイムがほとんどない


治療直後からメイクが可能で、ほとんどの方は赤みが出ることもないため日常生活に差し支えることはありません。
一般的なシミ取りレーザーのように、シミが浮き出てきたり、かさぶたができるといった反応はなく、ダウンタイムの少ない照射施術といわれています。

稀にお肌が敏感な方やニキビ肌の方で、小さいニキビのような赤いポツポツが一時的に出きることがあります。
これはレーザートーニングの熱刺激により、皮脂腺の動きが活発化されたことが原因として考えられますが、あくまで一時的な反応なのであまり心配いりません。


レーザートーニングのデメリットは?


効果を実感するには回数が必要


レーザートーニングは繰り返しの照射が必要な施術です。
1〜2週間おきの照射で、一般的に3回目頃の照射施術から徐々に肌の透明感、明るさが増し、毛穴の引き締まりが感じられるようになります。
肝斑に対しての効果の実感は個人差がありますが5回以上の治療回数が推奨されています。
肝斑はホルモンバランスや摩擦、紫外線なども関係しているので、レーザートーニングだけでは良くならない方もいらっしゃいます。

実際にレーザートーニングによって肝斑が改善する方の割合は70%程度と報告されており、30%程度の方はお肌のハリがでたりなどの美肌効果を感じるものの、肝斑の色素の改善までには至らない場合も…
そのような場合には内服薬を併用したり、摩擦レスなスキンケアを心がけるといった習慣的な見直しが必要となります。

また最新のマイクロニードル治療器である『ポテンツァ』も肝斑の改善効果が認められており、レーザートーニングで効果をご実感いただけない時にはこちらを選択するのもおすすめです。
ポテンツァ(POTENZA)
『ポテンツァ』はシミや肝斑を作り出す源である「メラノサイト」に直接働きかけることでメラニンの産生を抑制し、今ある肝斑を薄くすると共に肝斑予備軍に対しても予防的なアプローチが可能です。
メラニン色素を標的としていないので、肝斑が濃くなったり、白抜けしたりする心配もないといったメリットもあります。



​​一時的に濃くなる可能性がある


稀にレーザートーニングの施術後に、肝斑やシミが一時的に濃くなることがあります。
1週間程度で自然と薄くなる場合がほとんどです。

白斑


白斑とは、肌内部のメラニンが消失して、皮膚が白くなる症状です。
高出力のレーザー光を照射したり、短期間に繰り返し施術が行われた場合に白斑になるリスクが高まります。
医師の指示に従い、施術間隔や回数を守れば白斑になることはほぼないので過度に心配する必要はありません。

レーザートーニングはやめると戻るって本当?


レーザートーニングはやめると戻るって本当?
レーザートーニングをやめたからといって、急に元の状態に戻ったりすることはありません。
しかし、肝斑が悪化する原因には紫外線やホルモンバランスの影響などがあげられており、治療をやめてしばらくすると体質や習慣的な理由で肝斑が再発するというケースも…
なるべく治療の効果を維持するためには内服薬を併用したり、日常生活でもUVケアや正しいスキンケアを心がける必要があります。

内服薬や美白クリームを併用すると効果アップ


レーザートーニングでは、内服薬や美白クリームなどの外用薬を併用することがあります。
美白治療の代表的な内服薬である「トラネキサム酸」や「ビタミンC」などの成分は、シミや肝斑の発生を抑制する効果が期待できます。

トラネキサム酸


トラネキサム酸とは?
トラネキサム酸は美白効果のある成分として厚生労働省から正式に承認されている、最もポピュラーな内服薬です。
体内の炎症を起こす「プラスミン」と呼ばれる酵素の働きを抑える作用があり、口腔内やのどに炎症が起こっている際に処方されることもあります。

トラネキサム酸には「シミの原因になるメラニン色素の生成を抑える作用」と「炎症を抑える作用」があります。
シミの治療の中でも、肝斑の治療に多く用いられるのが特徴で、肝斑ができる要因の一つである、メラノサイトを活性化させてしまう「プラスミン」の働きを抑えることで色ムラのない明るい肌へと導きます。

美白効果が高い一方、トラネキサム酸は血液を固まりやすくする作用があることから、血栓症・高血圧・高脂血症がある方やピルを服用中の方などは使用できません。
処方の際には医師の指示に従って用量・用法をお守りください。



メロングリソディンプロ


メロングリソディンプロ
南フランスで生まれた「2週間経っても腐らない」特殊なメロンをもとに開発された、究極のアンチエイジングサプリです。
このメロングリソディンプロは、老化の原因である体内の活性酸素を取り除くために有効な「抗酸化酵素」が、ビタミンCやポリフェノールの100万倍と言われています。
肌老化の元凶である紫外線を強力にブロックし、シミ・肝斑の改善に効果的です。
ピルなどの内服によってトラネキサム酸の内服ができない方でも安心して服用することができます。



リポカプセルビタミンC(Lypo-C)


リポ-カプセルビタミンC(リポC)
Lypo-Cは、吸収率にこだわった国内製造のリポソーム化された液状のビタミンCサプリメントです。
ビタミンCは、体外へ排出されやすい特徴を持っているため、摂取量だけでなく吸収率が大切となります。
従来のビタミンCは17%しか体内に吸収されませんが、リポC1000mgは吸収率が98%と非常に高く、リポソーム化されたビタミンCが小腸からしっかり吸収されます。
紫外線対策だけでなく、風邪の予防や免疫力をあげたい方へもおすすめのサプリです。



ワカサプリfor pro(医療機関専売品)


ワカサプリ for pro 高濃度ビタミンC
ワカサプリfor proは1包に3000mgの高濃度ビタミンCが配合された粉末状のサプリです。
一般的なサプリと異なり着色料や甘味料などを極力排除することで、ビタミンCの含有率が96.7%と高濃度かつ純粋なビタミンCを摂取できることが特徴です。
ビタミンCは希少なイギリス産のトウモロコシを原料として使用しており、安全性も高く評価されています。



ハイドロキノンを高濃度で配合した「OBC HQクリーム」


obc HQクリーム
ハイドロキノンは、シミ・肝斑の治療に使われ、「肌の漂白剤」ともいわれています。
メラニン色素の合成を阻止することにより、シミや肝斑、レーザー治療後の色素沈着を防ぐ効果のある塗り薬です。
表参道美容皮膚科では、当院の医師が開発したオリジナル化粧品『OBC HQクリーム』をご用意しています。
医療機関で処方されたハイドロキノンは局所的に使用するものがほとんどですが、『OBC HQクリーム』はお顔全体に使用できる肌に優しい処方が特徴です。
ハイドロキノンを4%配合しており、お肌全体を透明感のある明るい肌へと導きます。



内服薬や美白クリームはいずれの場合も数ヶ月単位で使用することで、肌質の改善につながります。効果がないからといってすぐに辞めてしまうのではなく、医師の指示に従い用法用量を守り、継続して内服しましょう。

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施術後の日常生活の過ごし方とスキンケアの注意点


施術後の日常生活の過ごし方とスキンケアの注意点
肝斑の治療においては、今ある肝斑を薄くするだけでなく、肝斑が悪化しないように気をつけていくことがとても大切です。レーザー治療を受けた後は医師の指示をしっかり守り、肌に刺激を与えないようなスキンケアを心がけるようにしましょう。

紫外線を避ける


​​レーザートーニングの施術後のお肌は、一時的にバリア機能が弱まっている状態にあるため紫外線のダメージを受けやすくなっています。また、紫外線は肝斑を悪化させるリスクもありレーザートーニング後の肌が元に戻らないようにするには、日常的な紫外線対策が重要となります。日焼け止めはこまめに塗り直し、外出する際には日傘や帽子を身につけUVケアを徹底しましょう。夏場や紫外線の強い季節には飲む内服薬もおすすめです。

保湿ケアを心がける


レーザートーニングの熱の影響により、いつもよりお肌が乾燥しやすくなります。乾燥した状態が続くと、肌トラブルの原因になるのでいつも以上に念入りな保湿を心掛けましょう。また、スキンケアはできるだけ低刺激のタイプを使用し、洗顔の際には摩擦をせずに優しくお肌に触れるようにしてください。

まとめ


レーザートーニング治療はダウンタイムが少なく気軽に施術を受けられるのが特徴ですが、肌質改善や肝斑を薄くしたい場合には継続した治療が必要となります。
特に肝斑はシミと見分けがつかないケースや、頬に肝斑とシミの両方が混在することも多いため、はじめに症状をしっかりと見極めることが大切です。

当院の医師は15年以上にわたるシミ・肝斑の治療実績があり、症例数は国内トップレベルとなります。肝斑とシミが混在する時にはより慎重に治療の順番や組み合わせを考える必要があり、医師としての経験値が問われます。
多くの症例の治療をしてきたからこそできる、お一人お一人の肌状態に合わせた施術内容をどうぞお試しください。

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