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ポテンツァは毛穴・毛穴の開きに効果的!いちご鼻や黒ずみにも効果があるのか解説!
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2023年11月06日
表参道美容皮膚科 副院長
三宅 真紀 医師監修
「インスタで名前は聞いたことある」
「友人が韓国で受けていた」
「ダーマペンよりも毛穴に効果的と聞いた」
など、様々な声が聞かれます。
最近では、連日のマスク生活で毛穴に対するお悩みが急増中です。
その毛穴の中でも、特に「いちご鼻」にコンプレックスをもっている方が多くいらっしゃいます。
毛穴に効果的といわれるポテンツァですが、果たして いちご鼻(黒ずみ)にも効果があるのか?
ポテンツァについて解説し、分析していきたいと思います。
いちご鼻(黒ずみ)とは?
いちご鼻とは、鼻まわりの毛穴が黒ずみ、鼻全体がいちごのようにポツポツした状態になっていることを指します。
化粧下地やファンデーションなどでいちご鼻を隠そうすると、余計に毛穴づまりが悪化してしまうこともあります。
いちご鼻には毛穴に角栓がつまることでザラザラするタイプ、メラニン色素によってシミのようにみえるタイプなどがあり、複数のタイプが混在していることもあります。
いちご鼻のタイプと原因
毛穴の黒ずみの主な原因には、以下のタイプがあります。
角栓
角栓とは肌のターンオーバーが上手くできず排出しきれなかった角質と皮脂が混ざって毛穴を塞いだもので、排出されずに詰まった皮脂が酸化して黒くなります。
さらに、しっかりと洗いきれずに残ったメイク汚れも毛穴に入り込み、油分が黒く酸化してしまうことも、黒ずみの原因としてあげられます。
メラニン色素の沈着
メラニン色素によって毛穴のまわりがリング状に黒ずんでみえる状態です。
毛穴周囲の皮膚に、メラニン色素というシミのもとになる色素が沈着することでできます。
毛穴の黒ずみケアをしても改善がみられない、または触ってもザラザラしないタイプの方は、メラニンの色素沈着の可能性があります。
産毛による黒ずみ
毛穴から生えている毛によって、毛穴が黒く見える状態です。
また角栓と産毛が絡まりながら詰まって毛穴を押し広げたり、抜けた産毛が角栓に邪魔されて毛穴に閉じ込められてしまうこともあります。
眉間や小鼻、アゴ周りに産毛の黒ずみが起こりやすいです。
毛穴の開き
毛穴が大きく開いて目立って見える状態で、上から光が当たると影ができて黒く見えます。
過剰な皮脂分泌や乾燥が原因であることが多く、Tゾーンや小鼻周辺に多く生じます。
市販の毛穴パックなど、角栓を無理に除去することで悪化することが多いです。
また、脂性肌・ニキビ肌・男性など皮脂腺が発達している体質の方にも多く見られます。
クレーター
ニキビ跡の凹みが穴のように黒く見える状態。
正しいニキビケアが出来ていなかった方に見られることが多く、真皮を傷つけることが原因で異常な治癒過程によって凹みができてしまいます。
毛穴の黒ずみを除去する治療方法
黒角栓タイプの毛穴
角栓が出できる原因
・ターンオーバーの乱れ・メイク残り
・皮脂の過剰分泌
古い角質を取り除くことで角栓が溜まりにくくなります。
ケミカルピーリング | マスクピールはグリコール酸、サリチル、ベントナイト㏗2.5を配合したもので、毛穴の皮脂や汚れを吸着するタイプのピーリングです。 直後から肌の質感が変わり、毛穴の引き締めと肌のトーンアップをもたらします。 |
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メラニンタイプの毛穴
メラニンタイプの毛穴には、「フォトシルクプラス」や「レーザートーニング」がおすすめです。
また、ケミカルピーリングと併用することも可能で、より高い効果を期待できます。
フォトシルクプラス | 光治療器でメラニン分解作用に優れているため、毛穴に沈着しているメラニンに効果を発揮します。 またコラーゲンの生成を促進する効果もあるため、毛穴の引き締めにも効果が期待できます。 |
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レーザートーニング (メドライトC6) | 真皮層を刺激することで新陳代謝が促進され、沈着したメラニンを排出します。 |
産毛タイプの毛穴
産毛タイプの治療には、「医療用レーザー脱毛」、「フォトシルクプラス」。
医療用レーザー脱毛 | 照射した箇所の毛が生えなくなります。 |
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フォトシルクプラス | 黒い毛の色素にも反応するため除毛効果があります。 |
毛穴の開き・クレータータイプの毛穴
毛穴の開きとクレータータイプの毛穴には、「ダーマペン」「フラクショナルCO2レーザー」「ポテンツァ」がおすすめです。
ダーマペン | 細い針で肌の表面に小さな穴を開けることで肌の再生力(自然治癒力)を高める治療法です。 |
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フラクショナルCO2レーザー | 炭酸ガスレーザーを小さな点状に照射するレーザー治療です。 |
ポテンツァ | マイクロニードル(極細の針)で肌表面に小さな穴を開けて、針先から高周波(ラジオ波、RF)を照射することにより肌の再生力(自然治癒力)を高める治療法です。 |
いちご鼻NGケア
肌の乾燥や皮脂の取り過ぎ
洗顔やクレンジングの際、強く肌を擦ることは肌のダメージに加え、肌の乾燥を招きます。
洗顔時に熱いお湯で洗い流すと必要な皮脂まで洗い流すことも肌を乾燥させる要因のひとつです。
またメイク落としシートは手軽に使えますが、シートを使用することによる摩擦によって角質層にダメージが及ぶだけでなく、落としきれなかったメイクの成分が残ることで毛穴のつまりを招きます。
無理に角栓を抜く
指で角栓を無理やり押し出したり、専用のピンセットや毛穴パックシートで無理に角栓を取り除くことは角質なども剥がし、肌のダメージにつながります。
肌が炎症を起こした場合、過剰な皮脂分泌や毛穴のつまりを招く可能性があります。
いちご鼻のおすすめスキンケア
正しいクレンジング・洗顔
すでにできてしまった角栓にはホットタオルが有効です。
ホットタオルで温めることで、角栓の中の油脂が柔らかくなるため、クレンジングで汚れが落としやすくなります。
洗顔の前に1分程お顔全体を温めてから洗顔するのも、毛穴の黒ずみの予防になるでしょう。
洗顔やクレンジングは肌に負担をかけないように、指の腹でゆっくり丁寧に洗いましょう。
洗顔料が落としきれずに残った状態も毛穴の黒ずみの原因になるため、洗顔時はすすぎ残しがないように擦らずしっかりと洗い流してください。
保湿
肌の保湿が足りていないと肌の乾燥を招き、過剰に皮脂が分泌されるといわれています。
いちご鼻は肌の油分と水分量のバランスを整えることが大切です。
洗顔後はたっぷりの化粧水で肌にうるおいを与え、乳液やクリームなどで蓋をして水分を逃がさないようにしっかり保湿することも大切です。
スキンケア以外に注意して生活すること
いちご鼻の原因のひとつとされるターンオーバーの乱れは、食生活の乱れや睡眠不足など生活習慣が関係しているといわれています。
食生活では脂質や糖質の摂りすぎに注意し、皮脂分泌に関与するビタミンB2やビタミンB6などを摂るようにしましょう。
紫外線はいちご鼻を悪化させるだけでなく、にきびや肌の弾力、キメやハリの低下など肌トラブルを招く要因のひとつになるので、UVケアは必須になります。
ポテンツァとは?
ポテンツァでは微細な複数の針(ニードル)を刺し、その針からラジオ波を真皮層に照射することで、ニキビ・ニキビ跡、小じわ、毛穴の開き、肝斑など様々な肌の悩みに働きかける治療機です。
針を刺すことによる創傷治癒機構とラジオ波を照射することによる創傷治癒機構がダブルで働くことで従来のマイクロニードル治療よりも効果を実感しやすい治療法です。
ポテンツァは毛穴・毛穴の開きに対して「美肌モード」が有効ですが、薬剤を使用した「ドラッグデリバリー」では、より効果を実感できるといえます。
ポテンツァの特徴
痛みが少ない
治療中はチクチクした痛みがありますが、表面麻酔を使用することで、痛みが軽減されます。極細の針を用いるため、またニードルごとに違う電極を持つことで熱の分散が均一になり、痛みを緩和してくれます。
またニードルを刺す速度を調整できるため、痛みを感じにくくすることができ、より痛みが少ない治療をご提供できます。
真皮層までしっかり薬剤を届けられる
ポテンツァには様々なチップがあり、なかでもポンピングチップによる「ドラッグデリバリー」を行うことにより、ラジオ波の照射と同時に真皮層に薬剤をしっかりと届けることができ、治療効果が格段に高まります。ダウンタイムが短い
従来のマイクロニードル治療では、出血を伴いやすく、深く刺せば刺すほどダウンタイムが長くなる傾向にありました。ポテンツァでは針を刺したあとにラジオ波を照射することで出血が抑えられるため、深さにかかわらず、従来の治療法よりも格段にダウンタイムが短くてなっています。
ポテンツァにはたくさんのチップがある
ポテンツァには治療目的に合わせてたくさんのチップのご用意があります。
ポテンツァのチップ
・ くすみ改善・肝斑・ 赤み
・ リジュビネーション(美肌)
・ 毛穴引き締め
・ ニキビ跡の凹凸
・ ニキビ
・ たるみ・タイトニング
ポテンツァ肝斑モード(くすみ改善・肝斑)
肝斑の原因は、ホルモンバランスや日光、外的刺激などによると言われていますが、そのメカニズムは明確には分かっていません。
そのため、メラニンを破壊するような強い治療をすると刺激で肝斑が悪化し、レーザーや光治療器による治療は非常に難しいとされてきました。
その点ポテンツァは、最適なパラメータで肝斑の原因であるメラノサイトにラジオ波を直接照射し、メラニンの産生を抑制することに成功しています。
レーザーではないので、肌質を選ばず照射による肝斑の悪化や白抜けのリスクはほとんどありません。
このように、これまでの肝斑治療とは全く違うアプローチで治療出来るのがポテンツァの肝斑治療です。
ポテンツァ肌質改善モード(肌のハリと弾力・毛穴改善・赤み改善)
ポテンツァでは微細な複数のニードルを刺し、皮膚に無数の傷をつけることで創傷治癒を促し、コラーゲン増生を起こします。同時に刺したニードルからラジオ波を真皮層に照射することで、たんぱく質変性を起こし肌のハリや弾力を得ることができます。
その後、肌内部で創傷治癒が起こり、コラーゲン生成がさらに促進され、さらなる肌のハリや弾力が得られます。
また同時に毛穴改善効果や毛細血管を破壊することによる赤み改善効果もみられます。
ポテンツァドラッグデリバリー(ニキビ跡の凹凸・毛穴改善・美白・肌のハリと弾力)
針を刺すことによる創傷治癒効果、ラジオ波を照射することによる熱エネルギー効果、また適切な薬剤をニードルで開けた孔に正確かつ均一に導入するドラッグデリバリーシステムを合わせて行うことで、ダーマペンより多くの量の薬剤を真皮まで届けられるようになりました。
悩みに合わせた薬剤を使用することで、より効果が高まります。
取り扱い薬剤は、クリニックによって異なりますが、当院の薬剤は以下のような種類があります。
BENEV+:べネブ
EGF(上皮細胞成長因子)、FGF(線維芽細胞成長因子)など8種の成長因子、ヒアルロン酸、アミノ酸、ペプチド、ビタミンなどが配合された薬剤です。皮膚組織の修復・再生に優れている製剤で、皮膚のハリ感、弾力が増します。
加齢や紫外線に対するダメージを回復させるほか、ニキビ跡や傷跡、毛穴の開きの改善を図ります。
マックーム
主にニキビ跡や傷跡の治療に使用します。
ポテンツァ専用に開発された粒子の細かいPLLA(ポリ乳酸)製剤です。
PLLA製剤は、体内で約数カ月~2年かけて水分と二酸化炭素に分解され、その過程で真皮層の線維芽細胞を刺激しコラーゲンを増やし、肌組織の再構築を行います。
BENEV+(ベネブプラス) + BOTOX(ボトックス)
BOTOX(ボトックス)はもともと皮膚の表情じわの治療の際に、皮下注射で用いられる薬剤です。ポテンツァでは皮膚の表皮から真皮層といった比較的浅い部分に注入することで、自然な表情を保ちながら小じわを改善し、滑らかでハリのある肌へと導きます。
その他皮脂腺や汗腺をコントロールする神経伝達の働きに作用するので、毛穴の引き締め、皮脂や汗の分泌抑制ニキビの予防にも効果があります。
BOTOXとBENEV+の相乗効果で、より滑らかなハリのある肌に導きます。
ドラックデリバリー(ヒト脂肪幹細胞由来エクソソーム)
エクソソームとは、ヒト脂肪幹細胞培養上清液から抽出され精製した、高純度の生理活性物質です。成長因子、抗炎症サイトカイン、遺伝物質を含んでおり、細胞に取り込まれると再生、免疫調節、抗老化、抗炎症、創傷治癒効果を発揮します。
線維芽細胞の増殖を刺激し、コラーゲンやエラスチン合成が促進され皮膚が再生されることで老化を抑制します。
セラミド生合成を促進し、皮膚のバリア機能向上を図り、水分保持力をアップさせます。
優れた抗炎症効果によりニキビやアトピー性皮膚炎、敏感肌による赤みを改善します。
皮膚再生効果により、小じわ、たるみ、毛穴の開き、乾燥肌を改善し、キメの整った滑らかでハリのある肌に導きます。
ポテンツァアクネ(ニキビ・汗管腫)
アクネ治療に特化したニードルを用いて、ニキビの発生個所である皮脂腺に直接ラジオ波を照射して皮脂腺を破壊します。
また汗管腫の治療にも用います。
ポテンツァダイアモンド(たるみ・タイトニング)
針のないノンニードルチップを用います。
1ショットでモノポーラとバイポーラという異なる電極をラジオ波で連続照射します。
真皮~皮下組織に向けて深く熱を加えるモノポーラと、表皮~真皮上層部に浅く熱を加えるバイポーラーを照射することで、ボリュームのあるたるみを抑え引き締める効果が認められます。
定期的に施術をすることで、持続的な肌のハリとつやが得られます。
施術のできない方
・ペースメーカーや体内に他の医療機器を埋め込まれている方・心疾患・出血性疾患の方
・自己免疫疾患の方
・施術部位に皮膚疾患がある方、金属糸・金属を入れている方、インプラントを入れている方
・ケロイド体質の方
・金属アレルギーのある方
・妊娠・授乳している方
・注入療法などを行った(脂肪やヒアルロン酸)方は必ず申告してください。
注入時期によっては施術ができないことがあります。
ポテンツァのよくあるご質問
ポテンツァは毛穴にどのような効果がありますか?
毛穴の開きや黒ずみに対して有効です。
皮膚の深層まで熱エネルギーを送り込み、コラーゲンの生成を促進することで、毛穴の縮小や皮膚の質感改善につなげます。
ドラッグデリバリーシステムを用いて肌悩みに合わせた薬剤を注入すると、より効果を実感できます。
ポテンツァの治療後、すぐに毛穴への効果を感じられますか?
個人差があるので、人によっては複数回施術を行う必要が出てきますが、大体の方が1〜2回の施術で鼻の毛穴が改善したと感じるでしょう。
ポテンツァの治療は何回受けるべきですか?
肌の状態によりますが、5回程度の治療をおすすめしています。
ポテンツァは黒ずみにも効果がありますか?
ポテンツァは黒ずみにも効果的です。
ポテンツァは、古い角質の除去と毛穴詰まりの解消を助け、自然なお肌の剥離を促すことで、黒ずみの解消をサポートしてくれることがわかっています。
毛穴に詰まった皮脂や角質、汚れを取り除くことで、黒ずみの原因に直接アプローチします。
そして、お肌表面の健康と弾力性を維持することで、新たな黒ずみ形成も防ぐことが可能です。
また、高周波には皮脂腺を減少させ、肌を引き締める作用があるため、皮脂の過剰分泌による毛穴の広がりや小鼻の黒ずみ、たるみ毛穴などにも効果があります。
そのため、皮脂の分泌量が多いタイプの毛穴にもポテンツァはおすすめです。
ポテンツァは何回でも毛穴への効果が実感できる?
ポテンツァは1回の施術でも効果を実感できる場合もありますが、ほとんどの場合、複数回の施術が必要です。
毛穴の開きや黒ずみへの効果を実感したい場合は、3〜5回程度受けていただくのがおすすめです。
治療を繰り返すことで肌のターンオーバーが整い、良い状態を維持できるようになります。
ポテンツァの治療後、毛穴の状態はすぐに元に戻りますか?
治療後も肌のケアを続けていれば、一時的に毛穴の状態が元に戻ることは少ないです。
ただし効果の持続は永久的なものではありませんので、定期的なメンテナンスが有効です。
また、適切なスキンケアを怠ると、毛穴の問題は再発する可能性があります。
まとめ
ポテンツァはいちご鼻(黒ずみ)にも効果があるのか?
答えは、効果があります!
ポテンツァは開ききった毛穴やいちご鼻などの深い毛穴の改善が得意です。
毛穴は一度開いてしまうと、基礎化粧品をこだわっても元の大きさには戻りません。
ポテンツァが毛穴の縮小に有効であると示されているものの、毛穴を完全になくしたり、取り除くことはできないので、「少しでも改善した」と感じたら、そこがゴールとなります。
また、ポテンツァの効果は永久には続きません。
施術後は一時的に肌機能が高まりますが、時間の経過とともに元の状態に戻っていきます。
ポテンツァで目立ちにくくなった毛穴の開きや黒ずみへの効果を長く持続させるためには、複数回の治療や、定期的なメンテナンス治療が必要です。
一般的に、ポテンツァを3回受けると約1年効果が続くといわれています。
また、いちご鼻を改善するには、自宅でのスキンケアも大切です。
正しい方法で洗顔・クレンジングをしましょう。
毛穴の開きや黒ずみが改善したあとも、紫外線対策や保湿ケアをしっかりとおこなうことで、良い状態をキープできます。
毛穴が少しでも気になる方は、まずは1回試しにポテンツァを受けてみてはいかがでしょうか。