ヴェルベットスキンはニキビ跡のクレーターに効果的？回数や注意点を解説

ヴェルベットのような滑らかでツヤのある肌になれると評判のヴェルベットスキン。
肌再生の治療として広く認知されている「ダーマペン4」と「マッサージピール」の２つの施術を組み合わせることによって、ニキビ跡のクレーターや毛穴のお悩みなど幅広い悩みを解消できる治療として、最近雑誌やSNSでも注目を集めています。今回はお悩みの多いニキビ跡のクレーターにおけるヴェルベットスキンの施術について詳しく解説していきます。
「ヴェルベットスキンが気になるけれど、ダウンタイムが心配…」「ニキビ跡の凸凹に効果はあるの？」とお悩みの方は是非参考にしてみて下さい。

ニキビ跡がクレーターになる原因

ニキビ跡のクレーターはニキビの炎症が進行した結果、毛穴の周りの組織が破壊されることで起こります。
肌の奥深くにある真皮層や皮下組織までダメージが及んでいるため、皮膚が大きく凹んでクレーターのようになり、ニキビが治った後も目立ちやすいことから気にする方も少なくありません。

クレーターは、ニキビを治療せずに放置したり、ニキビを潰すことで炎症が進行し肌にダメージが残ることが原因としてあげられます。
ダメージを受けた真皮層には表皮のようにターンオーバーをする力がないため、一度ダメージを受けると修復することが難しくなります。

ヴェルベットスキンはニキビ跡のクレーターに効果的

ニキビ跡のクレーターは真皮層や皮下組織までダメージを受けている状態であり、スキンケアだけで肌質を改善することは困難です。長年クレーターで悩んでいる方も多く、美容クリニックには若い方から男性の方までたくさんのお客様がいらっしゃいます。
美容クリニックでのクレーター肌の治療法は、レーザー治療から皮膚移植まで様々な選択肢があります。
その中で多くのクリニックが導入している肌再生治療が「ダーマペン4」によるニードル治療です。
レーザーに比べダウンタイムが短く、色素沈着や赤みなどの副作用が起こりにくいことから、美容初心者の方でも受けやすい治療として有名です。

この「ダーマペン4」単独の施術よりもさらにワンランク上の美肌を目指せる複合施術が「ヴェルベットスキン」です。
「マッサージピーリング」単体でも効果が高いピーリング治療ですが、ダーマペンとの併用により、美容成分が肌の奥まで浸透しやすくなるのが特徴です。
２つの治療の相乗効果によって、コラーゲンやエラスチンの生成を促し肌の傷を修復する力を倍増させ、クレーター肌を改善していきます。

こちらではまず「ダーマペン4」と「マッサージピール」それぞれの治療について詳しく説明していきます。

ダーマペン4

髪の毛よりも細い極細針で表皮〜真皮層に小さな穴を開け、傷を修復しようとする身体の仕組みを利用して肌の生まれ代わりを促す治療です。
肌の真皮層にあるハリのある肌を構成するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成する線維芽細胞も活性化することで、肌の深層から組織が若返り、ハリ・ツヤのある美肌を手に入れることが可能となります。
ニキビ跡の治療だけでなく、毛穴開きの改善、エイジングケア効果も期待できる美肌治療です。

マッサージピール

マッサージピールは、「PRX-T33」と呼ばれる薬剤で、肌を優しくマッサージしながら顔全体になじませる浸透型のピーリングです。通常のピーリングとは異なり皮膚の剥離をさせずに、薬剤に含まれる「TCA（トリクロロ酢酸）」が肌の土台となる真皮層に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことで、しわ・たるみを改善、ハリのある美肌に導きます。
美白効果の高い「コウジ酸」も配合されており、シミやくすみの改善効果も期待できます。

ヴェルベットスキンの治療の流れ

ヴェルベットスキンでは、まず「ダーマペン4」の治療を行います。
ダーマペンの先端には髪の毛より細い16本の針が付いており、1秒毎に最大1,920個もの微細な穴を開けていくのが特徴です。「ダーマペン4」で美容成分が浸透しやすくなった状態の肌に、マッサージピーリングの薬剤「PRX-T33」をお顔全体に塗布していきます。

ヴェルベットスキンは痛い？

ダーマペンの治療は肌に針を刺す治療になるため、少し痛みを感じます。
しかし、施術で使用される「ダーマペン4」の針は髪の毛よりも細い0.2mmと極細のため、チクチクとした痛みはありますが、我慢できない程の痛みではありません。
最もヴェルベットスキンが痛いと感じる瞬間は、ダーマペン後のマッサージピールの薬剤が染みるタイミングです。
痛みやヒリヒリ感が比較的強く出るため、初めて施術をする方は驚かれる方もいらっしゃいます。

しかし薬剤による痛みは長時間続くものではなく、お肌に浸透したあとは薬剤をすぐに拭き取りますのであまり心配はいりません。またご希望の方には麻酔クリームを使用することで、痛みを抑えることができます。

ヴェルベットスキンでクレーター改善の効果を感じる回数

ヴェルベットスキンの治療は、1回でもツヤ・ハリ感の効果を実感できることが多いですが、クレーターの範囲や深さ、理想とする肌の仕上がりによっては半年以上かけて治療を行うこともあります。
施術間隔としては月に１回を目安とし、最低でも５回は施術が必要になると考えてもらうといいでしょう。

ヴェルベットスキンにダウンタイムはある？

ヴェルベットスキンのダウンタイムは1週間程度です。
ヴェルベットスキンによる炎症は施術直後が最も強く起こりますが、非常にデリケートな期間は施術翌日までとなります。
針の長さとダウンタイムは比例しますので、ダウンタイム期間がどのくらい確保できるかを踏まえ、医師と相談していきましょう。

ダウンタイム中に起こる主な症状

赤み・腫れ

ダーマペンの治療は肌に針を刺す治療になるため、肌が一時的に炎症を起こし、赤みや腫れが出ることがあります。
特に多いのが赤みで通常1〜2日で治りますが、敏感肌の方は3〜4日ほど赤みが続く場合もあります。

内出血

マッサージピールと組み合わせるヴェルベットスキンの場合、ダーマペンの単独治療よりも針が短い設定になるため過度な心配は要りませんが、ダーマペンを重ねて治療した部分や、額・鼻・頬骨などの骨が表層に近い箇所や皮膚が薄い方は稀に内出血が出ることがあります。
内出血の程度は軽いことが多く、数日〜1週間程度で治まることが多いです。

乾燥感・皮むけ

施術後2〜3日するとポロポロと皮むけすることがありますが、肌が再生していく過程で生じる現象で、数日〜1週間程度で治ります。
皮むけが生じている際は、無理に皮を剥がしたり、こすらないよう気を付ける必要があります。
またピーリング作用により乾燥も出やすいためしっかり保湿をしましょう。

ヴェルベットスキン治療の注意点

ニキビ跡のクレーター肌は真皮層や皮下組織までダメージを受けている状態であり、美容皮膚科の中でも治療が難しいと言われています。
個人差はもちろんありますが、完全に元通りにするというよりはクレーターを目立たなくすることが目的となります。
クレーターの深さや範囲によっては、ヴェルベットスキンよりポテンツァやフラクショナルレーザーによる施術の方が効果を得られる場合もあります。

また、炎症性の強いニキビがある状態でダーマペンの施術を受けると、ニキビが悪化してしまう可能性があります。
その場合はニキビ治療を優先し、炎症性のニキビができにくくなってからニキビ跡の治療を始めるようにしましょう。

当日は洗顔・スキンケア・メイクを避ける

ダウンタイム中の肌はデリケートな状態のため、施術直後に顔を濡らしてしまうと、炎症が起こっている肌に刺激を与えてしまいます。施術部位は12時間は濡らさないようにし、シャワーの際も顔を濡らさないように気をつけましょう。
洗顔やメイクは翌日から可能です。
また、洗顔をするときは、肌に刺激を与えないよう洗顔料をよく泡立てて優しく洗顔し、タオルで拭くときも、柔らかいタオルで優しく水気を拭き取るようにしましょう。

保湿・紫外線対策を徹底する

施術後はいつもよりお肌が敏感な状態になっているため、いつも以上に摩擦や紫外線などダメージを受けやすい状態です。
洗顔後には、化粧水や乳液、クリームなどを肌に塗り、保湿を徹底して下さい。
その際にアルコールが入った化粧水などを使用すると、肌に刺激を与えてしまう可能性があります。
使用するスキンケア商品は、肌に優しい成分のものを使用することをおすすめします。
また紫外線対策としては日焼け止めを忘れずに、外出時には日傘や帽子を着用し強い日差しを避けるようにしましょう。

ヴェルベットスキンの禁忌事項(施術できないケース)

ヴェルベットスキンの料金

治療器	方法・範囲	料金
ヴェルベットスキン	頬＋鼻	1回55,000円
		3回148,500円
		5回220,000円
	顔全体	1回77,000円
		3回207,900円
		5回308,000円

まとめ

ニキビ跡のクレーター肌は、真皮層や皮下組織までダメージを受けている状態であり、セルフケアで治すことはできません。
当院ではまずご自身のニキビ跡の状態や深さをご相談した上で、ニキビ・ニキビ跡（クレーター肌）の治療メニューの中からヴェルベットスキンをはじめとした最適な治療方法をご提案いたします。
無料カウンセリングも行っておりますので、クレーター肌でお悩みの方は是非クリニックにご相談ください。