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レーザー治療ならシミは一回で消える?何回で消えるのかをシミやレーザーの種類別で解説!
2024年08月13日
表参道美容皮膚科 副院長
三宅 真紀 医師
監修
一言でシミ治療といっても、その治療方法や経過などは様々です。
一般的なシミをレーザーで治療した際の大まかな経過は共通している部分があります。
ですが、例えばAのクリニックとBのクリニックでは、治療の方針や使う治療器も異なってくるので、当然経過にも違いが出てきます。
今回は、表参道美容皮膚科でシミを治療する場合に限定し、シミの種類や機械の違いを踏まえてご説明します。
レーザー治療ならシミは一回で消える?
結論からいうと、一般的なシミに対して、当院の
Qスイッチヤグレーザーであれば1回の治療だけで消えることもあります。
確率としては8割くらいです。
シミの色が薄すぎてレーザーがメラニン色素に反応しにくい場合や、肝斑が悪化するのを避けるなど、何らかの理由でレーザーの出力を下げると、シミを取り切れないことがあります。
シミと思っていたものがシミでなかった場合も取り切れないことがあります。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や扁平母斑などのアザ(母斑)がこれに該当します。
他にも、治療後のデリケートな状態のお肌に紫外線を浴びてしまうなどが原因で、消えたと思ったら再発してしまうこともあります。
また、Qスイッチヤグレーザーによる治療の場合は、お肌に与えるダメージが強いので、レーザーを当てた部分が色素沈着を起こす可能性が高いです。
レーザー治療後の炎症の度合いによっては、元のシミの色よりも濃く、大きく色素沈着が現われることもあります。
シミと色素沈着は別のもので、色素沈着は少しずつきれいになっていきます。
虫刺されの跡がいつまでも残っていて、気が付いたらきれいになっているのと同様の経過をたどるので、長い方だと半年以上色素沈着が改善するまでに時間を要する場合もあります。
1回の治療でシミがおおよそ取れる反面、色素沈着を含めるときれいな状態になるまでに時間を要するのがデメリットとして挙げられます。
シミを取りに来たのに、いずれなくなるとはいえシミのような茶色い跡が残っている期間がつづくのは患者様にとっては心配になってしまう点だと思います。
表参道美容皮膚科ではQスイッチヤグレーザーで治療をされた方には、色素沈着も考慮して、炎症止めの処方と美白作用のあるスキンケアを必要に応じてご案内しています。
では一般的なシミではなかった場合はどうなのかを次の項目でご説明します。
Qスイッチヤグレーザーを詳しくみる
シミの種類と施術回数
シミにもいろいろな種類があり、いわゆる一般的なシミを老人性色素斑(日光性色素斑)といいます。
このほかに雀卵斑(ソバカス)もQスイッチヤグレーザーであれば、おおよそ1回の治療で消えることが多いです。
見た目は一般的なシミなのですが、実は盛り上がりを伴っている脂漏性角化症の場合は、Qスイッチヤグレーザーではなく炭酸ガスレーザーで盛り上がりを除去し、こちらもおおよそ1回の治療で改善が見込めます。
炭酸ガスレーザーを詳しくみる
シミと似ていますがアザ(母斑)は回数がかかります。
アザにはADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、扁平母斑、太田母斑などの種類がありますが、いずれもシミより深い真皮層に色素斑が生じており、半年ごとに様子を見ながら複数回のレーザー照射が必要です。
なかでも扁平母斑は、見た目はシミとよく似ていますがレーザーに反応しづらい特徴があり、レーザーを照射しても改善する確率は20~30%程度です。
この他に、左右対称に頬のあたりに出現する肝斑があげられます。
肝斑は刺激によって悪化してしまう特徴があるため、強いレーザーによる治療は向いていません。
当院の場合はメドライト(レーザートーニング)やピーリング、肝斑ポテンツァ、内服などで肝斑にアプローチし、少しずつ改善をはかっていきます。
患者様の体質や日々のケアにも左右されるため、明確な治療回数は提示しにくいですが最低でも5回以上の治療は必要になります。
そして肝斑は改善しても、ホルモンバランスや加わった刺激など、さまざまな要因の影響を受けて再発してしまう可能性もあります。
レーザートーニングを詳しくみる
ポテンツァを詳しくみる
レーザーを照射した後に色素沈着があらわれる可能性について先に触れましたが、この色素沈着もなんとなく茶色っぽくてシミと間違える事があります。
しかし、レーザー治療に関わらず何らかの炎症が原因でできた色素沈着に、更なる炎症を与えるようなレーザーの照射は色素沈着が悪化してしまうのでNGです。
色素沈着に対してはピーリングやレーザートーニングなどの美容医療を受けるか、保湿してお肌の代謝を促すことと、美白作用のあるスキンケアアイテムを使って自分でケアをし、改善をはかって行くことが必要です。
レーザーの種類でも回数は異なる!施術回数と施術期間
当院の場合、シミ治療に対応している治療器はQスイッチヤグレーザーの他に、光治療器のフォトシルクプラスとアキュチップがあります。
シミの種類によっては、前述した炭酸ガスレーザーやメドライトやポテンツァやピーリングを施術することもあります。
フォトシルクプラスとアキュチップは、ともにカメラのフラッシュのような光をお悩み個所に当ててシミを治療していく機械です。
フォトシルクプラスは広めの範囲に面で照射していくのに対し、アキュチップはスポットで光を照射するという違いがあります。
中でもフォトシルクプラスは、いわゆる隠れたシミにも効果があるので、初回の治療後に今まで見えていなかったシミが浮き上がって見えることもあります。
お肌全体のトーンアップ効果やハリ・ツヤ効果もあるため当院で人気の治療機です。
どちらとも、Qスイッチヤグレーザーよりもお肌にマイルドな治療となるため、治療の回数が必要となります。
一般的なシミであれば、それぞれ月に1回の照射が可能で、少なくとも3~5回の回数を重ねる必要があります。
また、だんだんとシミの色が薄くなってくると、光が反応しにくくなってきます。
その場合は最終的にQスイッチヤグレーザーを受けていただくことをお勧めしています。
レーザー治療も光治療も、それぞれにメリットとデメリットがあるので、どちらで治療をするのがご自身に合っているのかを検討する必要があります。
フォトシルクプラスを詳しくみる
アキュチップを詳しくみる
まとめ
ここまでをまとめますと、当院の場合は一般的なシミであればQスイッチヤグレーザー、光治療器のフォトシルクプラスやアキュチップなどで治療が可能です。
必要に応じて炭酸ガスレーザーを用いることがあります。
Qスイッチヤグレーザーは1回の治療でシミが取れることが多いですが、その分炎症の度合いが強く、体質によっては色素沈着が長引く可能性があります。
炎症止めや美白剤など、日々のスキンケアで色素沈着対策をする必要があります。
フォトシルクプラスやアキュチップは、炎症の度合いが少なく色素沈着のリスクが少ない分、回数を重ねて少しずつシミを薄くしていく必要があります。
取り切れないシミは最終的にQスイッチヤグレーザーをご案内することがあります。
シミではなくアザだった場合は治療回数がかかり、ものによってはレーザーが反応しづらいものや、レーザーを当てない方がよいものもあります。
表参道美容皮膚科では、しっかりとカウンセリングをご案内し、患者様それぞれに最も適したシミ治療について詳しくご説明いたします。
まずはカウンセリングを受けていただき、患者様のシミの状況を診断し、それがいわゆるシミなのかそうではないものなのかを見極めることが大事です。
その後ご予定などに合わせて、どの治療を受けていただくのが適切なのかをしっかりと相談して決めていきましょう。
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