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ヴェルベットスキンとダーマペン違いを解説!どっちがおすすめ?
2022年08月28日
表参道美容皮膚科 副院長
三宅 真紀 医師
監修
「ニキビ跡や傷跡が気になる」
「しわやたるみ、毛穴の開きを何とかしたい」
このような悩みをもっている方に人気なのがダーマペンや、ヴェルベットスキンという治療です。
幅広い肌の悩みを持つ方に有効な治療ですが、ダーマペン単体とヴェルベットスキンの治療どちらかを選ぶとしたらどっちが良いのでしょうか。
ここでは、ダーマペンとヴェルベットスキンの効果や料金などの違いを詳しく見ていきます。
ヴェルベットスキンとはどんな施術?
ヴェルベットスキンとは、「ダーマペン」と「マッサージピール」を組み合わせた施術です。
ダーマペンで肌に微細な穴をあけた後、マッサージピールの薬剤を塗布して、ハリ ・ ツヤのある肌へと導きます。
マッサージピールは単体でも有効なピーリング治療ですが、ダーマペンとの併用により、美容成分が肌の奥まで浸透しやすくなります。
2つの併用による相乗効果でコラーゲンの産生を促進し、たるみの引き締めにも効果が期待できる治療です。
ダーマペンとは?
ダーマペンは、極細の針がついたペン状の機器のことで、肌に目で見えないほどのごく小さな穴をあけます。
傷ついた肌が再生する過程でコラーゲンやエラスチンなどが生成されるので、治療を繰り返すと肌質が改善し、肌の表面が滑らかになります。
とくに、肌のハリ・ツヤを取り戻したいときや、小じわやクレータータイプのニキビ痕、毛穴などを目立たなくしたいときに行われます。
顔以外だと、傷痕や毛孔性苔癬(二の腕などの皮膚の毛穴にできる小さなブツブツで、いわゆる「サメ肌」のこと)などの治療としても用いられています。
最新のダーマペン4にはペン先に16本の針がついていて、1秒間に最大1920個もの穴をあけられます。
針の長さを変えられるため、肌の状態や部位によって針の届く深さを調節することも可能です。
ダーマペン4は、単独でも効果を実感する人もいますが、ほかの施術と組み合わせることで、さまざまな効果を期待することができます。
ダーマペンを詳しくみる
マッサージピールとは?
マッサージピールは、TCA(トリクロロ酢酸)、低濃度過酸化水素、コウジ酸が真皮深層に作用して肌のハリと質感を高める美肌治療です。
別名「コラーゲンピール」とも呼ばれています。
トリクロロ酢酸には真皮にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を強く促す作用があります。
過酸化水素には、トリクロロ酢酸による炎症作用を低減する働きがあります。
コウジ酸はメラニンの生成を抑制する働きがあり、炎症リスクを抑えつつシミやくすみの改善が期待できます。
マッサージピールを詳しくみる
ヴェルベットスキンで期待できる効果
ヴェルベットスキンの効果は、ダーマペンとマッサージピール、それぞれの効果が組み合さったものになります。
【効果1】ニキビ跡やクレーターの改善
ヴェルベットスキンは、ニキビ跡の改善に有効です。
ニキビによる炎症を放置すると、免疫反応がやがて皮膚の真皮層に起こりはじめ、クレーター状の陥没を生じます。
凹んだニキビ跡は、自然治癒が難しいとされていました。
ヴェルベットスキンは、皮膚の真皮層に働きかけ、コラーゲンの産生を促進させ、肌の再生過程でニキビ跡が押し上げられ、ニキビ跡を目立ちにくくすることが可能です。
【効果2】 開いた毛穴の改善
ヴェルベットスキンには、毛穴の開きを改善する効果も期待できます。
加齢により毛穴が目立つのは、一般に「たるみ毛穴」と呼ばれる症状です。
コラーゲンの減少した肌がたるむことで、毛穴が縦に引き伸ばされます。
ヴェルベットスキンの施術を受けることで、コラーゲンの産生が促進され、肌のハリや弾力が回復します。
たるみの改善に伴い、毛穴の目立たない滑らかな肌を目指せます。
【効果3】 肌のくすみ・しわ
ヴェルベットスキンは、肌のくすみやしわにも適応します。
ヴェルベットスキンにより肌の治癒力が高まると、くすみの原因であるメラニン色素が排出されます。
あわせて薬剤の主成分「コウジ酸」がメラニンの生成を抑制します。
くすみの改善と予防を同時にもたらします。
その他、肌の弾力を取り戻して小じわの改善も期待できます。
ダーマペンとマッサージピールを併用することで、ダーマペンによる肌の再生にプラスαの効果が期待できるのです。
また、肌表面も滑らかになり、まさにヴェルべットのような質感の美しい肌に導いてくれる施術といえます。
ヴェルベットスキンを詳しくみる
ダーマペンとヴェルベットスキンの違い
特徴・効果の違い
ダーマペンとヴェルヴェットスキンの違いは、マッサージピールを「塗布する」か「塗布しない」かです。
ダーマペン単体での治療は、髪の毛よりも細い超極細針を使って肌に微細な穴をあけて肌に傷を付けて、肌の自然治癒力を高める治療法です。
ダーマペンにより傷つけた肌を再生しようと肌のコラーゲンの生成が活性化するため、肌のハリや弾力がよみがえる効果が期待できるのですが、このときにマッサージピールによる古い角質の除去効果も手伝って、ニキビ跡(色素沈着)の改善、毛穴の引き締め効果なども期待できます。
つまり、ダーマペンとの違いは肌の自然治癒力のみで美肌を目指すか、ダーマペンにプラスαで古い角質を取り除くかの違いがあります。
マッサージピールにより、コラーゲン不足によるシワやたるみ改善にも効果が期待でき、ピーリング効果により、肌のターンオーバーも正常化し、シミやくすみも改善されていきます。
肌のトーンアップや色むら改善なども目的とするならヴェルベットスキンの方が良いかと思います。
痛みダウンタイムの違い
ダーマペンに比べ、ヴェルヴェットスキンのデメリットとしてよく挙げられるのは「施術時の痛み」です。
これは、ダーマペン後に塗布するピーリングの薬剤が沁みて痛いという意見も多く見られるためです。
そのため、受けた方の中には、ヴェルヴェットスキンは「痛すぎる!」と感じてしまう場合もあります。
麻酔をしていてもチクチクして痛みがあるときは、針を刺す深さを調節してもらうことができます。
ダウンタイムについては治療当日の場合は肌に赤みが出ることがあり、人によっては肌がひきつるような感覚になる人もいます。
また、ダーマペン単体ですとそんなに皮剥けしませんが、ヴェルベットスキンは赤みにプラスして皮剥けがあります。
しかし、ヴェルヴェットスキンはダウンタイムが短いのが特徴で、施術直後に赤みを生じますが、翌日にはメイクも可能です。
強めにダーマペンを行った場合の方が、赤みが数日間続くこともあります。
治療から3~5日経過すると、皮膚表面の皮がむけてきます。
しかしこれは、好転反応なのでダウンタイムというよりは新しい肌が生成されてきた証拠なので、安心してくださいね。
回数や間隔の目安
回数や間隔は、ダーマペンもヴェルベットスキンも4週間に1回程度、つまり月に1回程度が推奨されています。
これは、肌のターンオーバーの周期に合わせる方がより効果的だからです。
ターンオーバーが正常な周期なら、肌の深い部分で肌を作る皮膚細胞の生成も正常に行われて、肌の表面に向かって古い肌を押し上げてくれます。
その後、肌表面の古い角質や垢は自然に排出されるものの、ヴェルヴェットスキンをタイミングよく治療することで、より一層皮膚細胞の生成を刺激することが期待できるのです。
回数は、個人差があるものの3回~5回ほどが一般的です。
20代、30代の若い世代だとトータルの回数は少なくなる傾向があるものの、やはり個人差によるところが大きいでしょう。
ヴェルヴェットスキンの方が美肌効果や悩みの解決には良いですが、料金的には安くはないのが現状です。
ダーマペンとヴェルベットスキンの料金比較
ヴェルヴェットスキンはダーマペン単体の治療よりも、料金的には高くなることが一般的です。
ダーマペン単体料金に薬剤の10,000〜20,000円以上の追加料金がかかる事が多いです。
一度でも効果のわかる施術ですが、複数回治療を受けることで高い美肌効果が期待できるとされています。
そのため、回数割引料金を設けているクリニックが多いです。
続けて通う際の頻度は3〜4週間に一度のペースがおすすめです。
「ダーマペン」と「ヴェルベットスキン」の比較
ダーマペンがおすすめな方
・痛みが苦手な方
・コウジ酸アレルギーがある方
・傷跡や妊娠線を治療したい方
・できる限りコストを抑えたい方
・両腕の毛孔性苔癬を治療したい方
・ダウンタイムを抑えたい方
・ニキビ跡のクレーターが気になる人
ヴェルベットスキンがおすすめな方
・痛みに強い方
・マッサージピールを受けていて、より効果を出したい方
・ダーマペン単体を受けていて、より効果を出したい方
・しわ、たるみが気になる方
・色素沈着の改善をしたい方
・ハリ・艶を出したい方
名称
ヴェルベットスキン
ダーマペン
特徴
ダーマペンの施術後に「PRX-T33」を塗布する
細い針のついたペン型機器で肌に微細な穴をあける
効果
真皮へのアプローチによりハリツヤの回復が
期待できる
皮膚の創傷治癒力を利用して肌質の改善を目指す
おすすめの方
しわやたるみが気になる人
ニキビ跡のクレーターが気になる人
よくある質問
Q.ヴェルべットスキンは効果ない?
ヴェルベットスキンは1回の施術でも肌質を改善する効果が期待できます。
ただし、治療効果は施術後1週間がピークのため、長期の効果を望まれる場合は、定期的な再施術を受けることが大切です。
特にニキビ跡や毛穴の開きの治療は、4~6回以上の施術を必要とします。
「効果ない」と自己判断で中断せず、医師の診察を受けながら治療を継続しましょう。
■関連記事
ヴェルベットスキンは効果ない? 回数やダウンタイムについて
Q.ヴェルベットスキンにデメリット(副作用)はある?
ヴェルベットスキンを受ける前に、副作用のリスクを知ることが大切です。
治療の性質上、まれに内出血や炎症を引き起こす可能性があります。
とはいえ、ヴェルベットスキンに使用される針は細く、ほとんど傷跡を残しません。
薬剤の成分も炎症を抑える作用があり、副作用のリスクは総じて低いといえます。
Q.ヴェルベットスキンの禁忌事項は?
以下に当てはまる方は、ヴェルベットスキンの治療を受けられません。
治療が受けられない方
・妊娠中や授乳中
・糖尿病や膠原病を患っている
・ケロイド体質である
・皮膚炎を患っている
・金属アレルギーがある
・コウジ酸アレルギーがある
・キシロカインアレルギーがある
この他、ディフェリンゲル、トレチノイン、ハイドロキノンを含む外用薬の使用も、治療を受ける3日~1週間前後は避ける必要があります。
既往歴や併用薬がある場合は、あらかじめ医師にご相談ください。
まとめ
今回はダーマペンとヴェルヴェットスキンの違いについて紹介しました。
ダーマペンを単体で治療してもらうだけでも美肌効果が期待できますが、実際に治療するならヴェルヴェットスキンの方がお得でキレイになれることがわかりましたね。
ただ、料金的には高くなる傾向があるので、治療を受ける医療機関と料金、評判などは事前にしっかりとチェックしてから治療を受けるようにしましょう。
どちらを受けようか迷っているという方は、カウンセリングの時に医師と相談すると良いでしょう。
ヴェルベットスキンを詳しくみる
< ヴェルベットスキンは効果ない? 回数やダウンタイムについて
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ヴェルベットスキンとダーマペン違いを解説!どっちがおすすめ?