ニキビ跡の色素沈着が治る期間はどのくらい？早く治す為のポイントや施術について解説！

ニキビは治ったのに、「ニキビの跡がなかなか消えない…」「しみのようになっている…」というお悩みの方は大変多くいらっしゃいます。
ここでは、ニキビ跡の赤みや色素沈着、クレーターについての正しいケア、治療法をお伝えしていきます。

ニキビ跡の種類は大きく分けて3種類ある

ニキビの炎症によって残る赤み

まずは、ニキビの炎症によって残る赤みです。
赤みのあるニキビ跡は、皮膚がダメージを受けたことにより、皮膚が薄くなってしまい、血液の色が透けて見えている状態です。肌自体も弱くなっています。
まだニキビが治っていないと思って、膿を出そうとして潰したり、摩擦を加えると赤みが悪化してしまいます。

また、赤みが長くつづくと、色素沈着になりやすく、さらには長引いてしまいます。
赤みがなかなか引かない場合は、専門医に診てもらう方が良いでしょう。

ニキビ跡が茶色くなる色素沈着

二つ目は、ニキビ跡が茶色くなる色素沈着です。この皮膚が茶色くなる原因はメラニンです。
日焼けをして肌が赤くなった後に、茶色くなるのと同じ原理です。
肌が炎症を起こしたことにより、メラノサイトが刺激され、メラニンが生成されることでニキビ跡が茶色くなります。

ニキビの炎症が長くつづいたり、赤みを半年以上放置してしまうと色素沈着になりやすく、また治りにくくなります。
通常健康な肌は28日周期でターンオーバーが行われ、古くなった角質と一緒にメラニンも排出されます。
しかし、ニキビのある肌は角質が硬くなっていてターンオーバーが正常に行われていません。
そのため、メラニンが排出されず、色素沈着として茶色く残ってしまいます。

ニキビ跡の皮膚が凹んでしまうクレーター

そして三つ目が、ニキビ跡の皮膚が凹んでしまうクレーターです。
これは、ニキビの炎症が肌の奥まで及んでしまっていたり、ニキビを無理矢理潰したり、触ってしまう事により、肌の深部（真皮層）が傷つく事によって起こります。

通常のニキビであれば凹んでしまうことはほとんど無いのですが、何度も同じ所にニキビが繰り返し出来たり、触りすぎて真皮が傷ついてしまうとクレーターになります。
真皮層はターンオーバー出来ない場所のため、ニキビ跡のクレーターが自然に治ることはありません。
美容皮膚科で治療する必要があり、治療回数がかかる事を覚悟しておいた方が良いでしょう。

ニキビ跡の色素沈着の治療方法

ニキビ跡の色素沈着には治療にはどのような方法が適切なのかを詳しく解説していきます。
ニキビやニキビ跡の治療は、数多くの実績がある美容皮膚科で治療することが大切です。
そのような美容皮膚科には専門知識の豊富な医師と、専用の機械が揃っています。
間違ったケアや治療でニキビ跡が長引かないよう、ニキビ治療の実績が多い美容皮膚科を選びましょう。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは肌の古くなった角質を安全に取り除き、ターンオーバーを正常化させて新しい肌へと生まれ変わるのを促す治療です。ターンオーバーが正常化すれば、角質と共にメラニンも排出されていきます。
手軽でダウンタイムのない治療で、月に一度位のペースでうけると良いでしょう。
ニキビ跡に効果的なピーリングを二つご紹介します。

サリチル酸マクロゴールピール

角質層に効果を発揮し、古い角質のみを取り除きターンオーバーの正常化を促すピーリングです。
ひりつきや副作用などが起こらないピーリングです。
アトピー性皮膚炎や肌の弱い方にも安心して治療をお受け頂けます。

マッサージピール（コラーゲンピール）

まるでレーザー治療を受けたかのような、艶とハリ、ニキビ跡の色素沈着を改善するイタリア生まれのピーリングです。
従来のピーリング同様、ターンオーバーを促す効果はもちろんですが、肌の深層にまで働きかけて、コラーゲンを生成します。
これにより、従来のピーリングでは改善の難しかったニキビ跡や毛穴の開き、たるみ、小じわにとても有効です。
また、肌を白くする作用のあるコウジ酸5％配合されており、治療を重ねていくとニキビ跡の色素沈着の改善に非常に効果があります。
副作用やダウンタイムもないため、気軽に受けられるニキビ跡の治療です。

フォトシルクプラス

フォトシルクプラスは、特殊な光を照射することに炎症を起こしているニキビ、赤みの残っているニキビ跡、色素沈着の改善に効果のある治療機です。

殺菌効果

フォトシルクの光がアクネ菌というニキビの原因となる菌を殺菌して、炎症しているニキビを早く治すのに有効です。
継続して治療を受けることによりニキビの出来にくい肌へと導きます。

ニキビ跡の赤みを改善

ニキビ跡の赤みの原因は、ニキビの炎症によるものです。
アクネ菌によって皮膚が炎症を起こし、その結果毛細血管が拡張します。
拡張した毛細血管によって皮膚に赤みが出ます。また血液の成分が肌に沈着して赤みが残ってしまうこともあります。

フォトシルクプラスの光はヘモグラビン（赤み）に反応して、毛細血管を収縮させる働きがあります。
これにより、拡張した毛細血管が収縮し、ニキビの赤みやニキビ跡の赤み、赤ら顔などを改善させます。

ニキビ跡の色素沈着にも効果的

ニキビの赤みを長く放置してしまうと、色素沈着が起こります。
これは、先にも述べたように、メラニンが原因です。
フォトシルクプラスの光はメラニン色素にも反応します。
茶色くなってしまったニキビ跡や、しみやくすみに非常に効果的で顔全体の美白が叶う治療機です。
さらに、コラーゲンを増やす作用もあるので、継続して治療を続けるとニキビ跡の治療と同時に美肌も手に入れることが出来ます。
治療後数時間は赤みが出ることがありますが、ほとんどは1～2時間ほどで落ち着きます。

また、メラニンが反応した箇所は1週間ほどかさぶたの様に黒くなりますが、当日からお化粧が可能なので日常生活に支障が出ないのも治療しやすさのポイントです。
ただし、フォトシルクプラスをする際は経験豊富な医師が直接治療をしているクリニックを選びましょう。
クリニックによっては、医師が直接施術を行わなかったり、経験の浅い医師が施術をする医院もあります。
ですが、これにより火傷のトラブルが起こったり、期待するような高い効果が得られなかったりします。
豊富な経験と照射技術を持つ医師に施術をしてもらいましょう。

ダーマペン4

ダーマペン4は、ニキビ跡の凹凸の治療にとても有効な治療機です。
皮膚の表面から真皮層に微細な針で穴を開けていく治療です。
わざと肌に傷を付けることによって肌の修復機能が働き、コラーゲンを大量に生成させます。
これにより、ニキビ跡の凹凸や毛穴の開きを改善します。
治療後は1週間ほど赤みが出ますが、翌日からお化粧が出来るため日常生活に支障をきたさずに治療ができます。
ダウンタイムをできるだけ短くしたい方におすすめの治療です。

フラクショナルCo2レーザー

フラクショナルCo2レーザーも、ニキビ跡の凹凸に非常に有効な治療です。
レーザー照射により、肌に微細な穴をたくさん開けて肌の再生と入れ替えを行う治療機です。
ダーマペン4では針で細かな穴を開けるだけなのに対して、フラクショナルレーザーは開けた穴の周囲を蒸散させて小さな火傷を起こします。
その小さな火傷を修復する過程でコラーゲンを増やし、肌を再生します。

フラクショナルCo2レーザーは、穴の深さや照射の強さなど、出力調整ができるのでより強力な治療となります。
治療後1週間～10日間ほど小さな点状のかさぶたができ、ダウンタイムはダーマペンに比べて少し長めです。
5回から10回程行うとニキビ跡の凹凸が改善されていきます。

ニキビ跡を早く治す内服薬・外用薬

ニキビ跡を早く綺麗に治す為には、これらの治療に加えて、病院などで処方される内服薬と外用薬を使用することもおすすめです。

ニキビ跡に有効な内服薬

トラネキサム酸

メラニン色素の生成を抑える働きや、炎症を抑える作用があり、ニキビ跡の色素沈着改善に効果がある薬です。
2002年に厚生労働省から、「美白作用」が認められておりしみの治療にも用いられています。

シナール

ビタミンＣパントテン酸カルシウムを含むビタミン剤。
ビタミンＣには優れた抗酸化作用やメラニンの生成を抑制する働きがあります。
これにより、ニキビ跡の色素沈着の改善に多く用いられる内服薬です。

ニキビ跡に有効な外用薬

トレチノインクリーム

ニキビ跡の改善にはターンオーバーを正常に促すことがとても重要です。
トレチノインは古い角質を取り除き、新しい皮膚の生まれ変わりを促すクリーム製剤です。
ターンオーバーを促し、色素沈着をより早く治すことができます。
また皮脂の分泌を抑え、毛穴やニキビの改善にも効果的です。
医療機関でのみ販売されており、副作用があるため、使用の際は必ず皮膚科医の指示の下、使用して下さい。

ハイドロキノンクリーム

肌の漂白剤といわれるほど高い美白効果のある美白剤です。
色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制し、色素沈着の治りを早くします。
市販のハイドロキノンは濃度が薄く、あまり効果的とは言えません。
皮膚科で処方されるものの方が濃度が高いので、色素沈着を早く治したい方にはおすすめです。
ハイドロキノンは必ず夜のみ使用して下さい。


ニキビ跡が綺麗になるまでの期間はターンオーバーのスピードなどにより個人差があります。
少しでも早く治したい場合は、美容皮膚科での治療がおすすめです。