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コラム

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  • レーザートーニングは肝斑に効果がない?回数や痛み・ダウンタイムについて解説

  • 2023年03月13日

表参道美容皮膚科 副院長

三宅 真紀 医師監修

美容皮膚科では、光治療機・レーザー治療機・超音波治療機・高周波治療機などを、症状に合わせて用い治療を行っています。
治療が難しいと言われる肝斑では、このうちレーザー治療機を使用し、肌におだやかな刺激を与えることで色素を排出しやすくし改善を図っていきます。
では実際にどのような機能をもつ機械を使うのか、どのような過程で症状が改善していくのか、その他注意点や治療効果を高めるポイントなどを以下で説明していきます。
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レーザートーニング(メドライト6)とは


肝斑・美肌治療で有名レーザートーニングとは?
当院では肝斑治療機として、米国ConBio社のメドライトC6というレーザー機を使用しています。
現在肝斑への有効性が最も高いと認められ、登場以来最も多くの治療の場で使われている機器です。
メドライトには、532nmと1064nmという2種類の波長のレーザーが照射できる機能が搭載されています。
532nmは主にしみにおいて、1064nmはレーザートーニング治療やあざ・タトゥーやアートメイク除去で使用されます。
波長選択のほか肌状態によって、照射スピード、照射スポットサイズ、パワーなどを変え、最適な条件下で治療を行います。
メドライトC6は1台であらゆる肌の色素病変に対応できる非常に高性能なレーザー機器です。

一般的には、肝斑はレーザーにより悪化すると言われてきました。
しみを治療する際はしみに最も効果が出るにレーザーを設定しますが、肝斑が現れる部位にはしみが混在していることが多く、しみ治療を行うと同時に肝斑にレーザーが当たってしまったり、治療経験の浅い医師の場合しみと間違えて肝斑に照射してしまうことが起こりえます。
すると肝斑に大きなダメージが及び、炎症反応を引き起こして症状を悪化させてしまう可能性があります。
レーザートーニングはしみ治療とは全く異なる効果を持ち、当院では治療経験豊富なベテラン医師が診断に当たるので、以上のようなご心配は無く肝斑を改善していきます。



レーザートーニング(メドライト6)の効果


メドライトC6によるレーザートーニング
レーザートーニングでは、肝斑に対して強すぎず適切な刺激を与え、新陳代謝を上げてメラニン色素の排出を図ります。
肌代謝が高まるとしみやニキビ跡や傷跡、肌への摩擦などにより生じる色素沈着のもととなるメラニン色素の蓄積も改善されます。
トーニングとは、色調を明るく均一に整えるという意味ですが、肝斑部位だけではなく顔に点在するメラニン色素が少なくなるので顔全体が明るくなり透明感が出ます。
また毛穴がきゅっと引き締まり、つるっと艶が出るという美肌効果も得られます。
顔の産毛を処理する効果もあるので、肌表面がなめらかになります。

肝斑にレーザートーニング治療は効果がない?


肝斑とは


肝斑は、30~50代の多くは女性の両頬に生じる、辺縁が不明瞭なぼやっとした薄茶色の色素病変です。
色素の広がりが肝臓の形に似ていることから肝斑という名称が付きましたが、肝臓の機能とは関係が無く、左右差がある方や、額や鼻の下に生じる方もいます。
女性ホルモンの影響により出現すると考えられており、エストロゲンやプロゲステロンによってメラノサイト(色素細胞)が活性化すると、メラニン色素の分泌が促されるため、妊娠や経口避妊薬、ホルモン治療など女性ホルモンのバランスの変化に伴って悪化すると考えられています。

また、生理周期では生理の前に若干濃くなると言われています。
メラノサイトを活性化させる紫外線を浴びたり、普段の肌のケアの際に手やタオルで過度に擦ってしまうことも悪化を引き起こすことが知られています。
ターンオーバーが滞りメラニン色素が蓄積しやすくなると、セルフケアで肝斑を改善することが難しくなります。
レーザートーニングにより皮膚代謝を上げることで徐々に肝斑の色素を排出させながら、日常生活の中でセルフケアを見直し肝斑を悪化させる要因を取り除きます。
更に内服薬や外用薬も併用することで、より効率的に改善が期待出来ます。

レーザートーニング(メドライト6)のメリット・デメリット


メリット


肝斑を改善するだけでなく、しみやくすみ、色素沈着のもとになるメラニン色素のターンオーバーにも働きかけるので、顔全体のトーンが明るくなり透明感が増します。
毛穴が引き締まり、ハリのある肌へと導きます。

治療時間は顔全体で10分ほど。
パチパチとした刺激はあるものの、強い痛みではありません。
終了直後はお風呂上がりのように血色の良い肌になることや、ごく軽いほてり感を伴うこともありますが、数分から数十分で落ち着きます。
治療直後からメイクが可能で、赤みもメイクで隠れる程度であるため、日常生活に差し支えることはありません。
生活制限やダウンタイムの心配がありません。

デメリット


痛みは多くの方ではご心配はありませんが、お弱い方には麻酔クリーム等を用意し極力痛みを感じずにお受け頂くことが可能です。
肝斑を刺激し濃くなるリスクを避けるためにマイルドな出力で治療を行うので、またターンオーバーに伴うメラニン排出には期間がかかるため、適切な期間を空けての複数回の治療が必要になります。

効果を実感できるまでの期間・回数について


1回でも肌のハリ感はご実感頂けますが、本格的に肝斑治療を受けられるとなると、2~4週間毎の治療を5~10回程度受けられることが理想的です。
肌が刺激を受けてからメラニンが排出されるまでには時間を要し、刺激を与えては薄くしていくということを繰り返すため、短期間で立て続けに治療を受けても効果は上がりません。
適切な期間を空けつつ、少なくとも6ヶ月、出来れば1年以上の長期的な計画を持って治療に当たられることが望ましいです。

レーザートーニング(メドライト6)はやりすぎると悪化する?


レーザートーニング(メドライト6)はやりすぎると悪化する?
施術経験の長い看護師が治療に当たりますが、毎回の治療の前に医師が診察し最適な照射パワーを決定するので、効果が弱まったり強過ぎたりして悪化のリスクがあるという心配はありません。
また2~4週間毎の照射をご案内しており、治療が過剰になるという心配もありません。
回数も、10回以上の治療を継続されたとしても何ら悪化のリスクはありません。
治療回数ごとに肝斑やその他のメラニン色素が薄くなり、肌のハリも保たれ、美肌効果が上がっていきます。

肝斑は再発する?


治療回数が症状に比べて少ない時、また日常生活の中で紫外線を浴びたり、肌を手入れされる際に摩擦による物理的刺激が取り除かれないと、治療効果を得られにくい、または再発や場合によっては悪化する可能性もあります。
天候に関わらず、治療期間を通して毎日UVケアを行ってください。

レーザー治療直後のデリケートな肌にも使え、豊富な各種美容成分を含み、石鹸で洗い流せる当院医師が開発したオリジナル日焼け止め『OBC UVプロテクター』のご使用もお勧めです。
またメイク時、メイク落とし時、洗顔時、タオルで顔を拭く時にも必要以上に力を入れないよう注意してください。
クレンジングは、肌への負担を最小限に抑え、不要物をすっきり落とすジェルタイプがお勧めです。

OBC-UVプロテクター

obc クリアクレンジングジェル


また治療効果を上げるために、再発を防ぐ為にもトラネキサム酸の内服薬の併用をお勧めします。
トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化を促す情報伝達物質「プラスミン」や「プロスタグランジン」などの働きをブロックする効果があり、肝斑への効果が証明されています。
体質や疾患によりトラネキサム酸を内服出来ない方には、同じく肝斑への効果が医学的に認められてい
るサプリメント『メロングリソディンプロ』をお勧めします。
肝斑に限らず継続的な美肌作りのために、医薬品のビタミンCやビタミンEを摂取されるのも効果的です。
メロングリソディンプロ


クリニックでは非常に美白効果が高い医薬品ハイドロキノン配合の『HQクリーム』、医療機関専売品であり最新の美白・美容成分を3ステップで確実に肌の深層に送り届ける『シスペラ インテンシブシステム』も用意してございます。
症状に合わせて最適な組み合わせをご提案致します。
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施術料金について


治療器範囲料金
レーザートーニング
(メドライトC6)
顔全体1回22,000円
3回59,400円
5回71,500円

まとめ


肝斑は根治が難しく、治療期間が長期に渡り、正しい機械の選択やパワー設定を行わないと悪化のリスクもあるデリケートな症状です。
ご状態により、目安となる回数、治療間隔、併用すると効果が上がる薬やサプリメントについても丁寧にご案内させて頂きます。
多くの治療実績を積む当院の治療プログラムにお任せ下さい。
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