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  • 2024年05月22日

ケミカルピーリングで毛穴が悪化した?!原因と対処法を美容皮膚科医が解説!

表参道美容皮膚科 副院長

三宅 真紀 医師監修

ニキビや毛穴にお悩みの方に人気のケミカルピーリング。
不要な角質を取り除き肌のターンオーバーを促進する治療として実践している方も多いのではないでしょうか?
しかし、中には「ピーリングをしたら、逆に毛穴が目立つようになった・・」と感じるようなお悩みも。

今回はケミカルピーリング後に毛穴が悪化する原因とその対処法について紹介していきます。
毛穴悪化の原因になったピーリング剤も紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。
表参道美容皮膚科 公式ライン

ケミカルピーリングとは?


ケミカルピーリングとは、肌の表面に薬剤を塗布することにより、古い角質を取り除き、コラーゲンの生成と肌のターンオーバーを促進させる治療法です。
ピーリングには市販品もありますが、医師の管理下で行うケミカルピーリングは高濃度で効果が高く、アフターケアも万全なのでトラブルが少ないのが特徴です。
成分や種類も豊富なためニキビや毛穴の開き、くすみなどあらゆるお肌のお悩みに合わせてピーリング剤を選ぶことができます。



ケミカルピーリングで毛穴が改善する理由


ケミカルピーリング
ピーリング剤を塗布することによって、肌の奥から毛穴の汚れを溶かし詰まった角栓を除去し毛穴を引き締めます。
また、肌のターンオーバーが整うと肌細胞の水分保持力もアップ。
肌の弾力を保持する真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が生成されやすくなりお肌のハリや毛穴が改善していきます。

ケミカルピーリング後に毛穴が悪化する原因


しかし、中には「ピーリングの施術前よりも毛穴が広がり、目立ちやすくなった」というお悩みを聞くことがあります。
ピーリング後に毛穴の状態が悪化する原因としては、肌の乾燥やピーリングの頻度が多いことが考えられます。

ピーリング施術後はお肌がデリケートな状態にあり、一時的に乾燥しやすくなります。
また、ピーリングのやりすぎは肌荒れや炎症を引き起こし、毛穴を目立たせる要因にも。
ピーリングの頻度は薬剤によって異なりますが、お肌のサイクルに合わせるのが一般的です。
2〜4週間に1回を目安にし、医師の指示を守るようにしましょう。

毛穴の悪化は一時的な症状であることが多く、適切なアフターケアを行えば問題ありません。
症状が長引くような時には、他にも原因がある可能性がありますのでまずは医師に相談しましょう。

例外的に毛穴が悪化するケースも存在


例外的に毛穴が悪化するケースも存在
施術後の肌のバリア機能の低下によって引き起こされる毛穴の悪化ですが、ここでは例外的に毛穴が悪化する原因を紹介していきます。
ピーリングを行う上での注意点としても大切なことになりますので、参考にしてみて下さい。

適切なピーリング剤を使用していない


ケミカルピーリングで使用する代表的な薬剤は、乳酸、グリコール酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸など様々な種類が存在します。酸の種類によっても副作用の違いがあり、肌の悩みに応じた薬剤を使用することが大切です。
肌との相性もあり、ピーリング剤に対するアレルギーで赤みや痒みなどの症状が出る方も稀にいるので注意が必要です。

基本的にどの薬剤をどれくらいの濃度で使用するかは、医師が皮膚の症状を見てから判断します。
専門知識のある医師に任せればケミカルピーリングは安全に行える治療ですが、心配なことがあれば治療前によく相談しましょう。

施術間隔が短すぎる


また早く毛穴を治したいからといって短期間で何度もピーリングを繰り返すと肌トラブルの原因となります。
健康的な肌は約28日周期でターンオーバーを繰り返しています。
ピーリングのやりすぎは本来除去する必要のない角質や皮脂が除去されてしまい、肌の水分が十分に保持できなくなるため注意が必要です。

薬剤や肌悩みによっても異なりますが、美容クリニックでのピーリング施術は2〜4週間に1回程度が目安となります。
肌への過度な負担とならぬよう施術間隔はしっかりと守るようにしましょう。

アフターケアをしていない


ケミカルピーリング後は肌のバリア機能が低下します。
肌が乾燥するので、化粧水でしっかり補水し、乳液やクリームなどで保湿をしましょう。
また紫外線対策も忘れないように行ってください。

SPF30以上の日焼け止めを塗り、帽子や日傘を活用し紫外線を浴びないようにしましょう。
顔剃りや脱毛なども肌の負担になるケースがあるので、2週間は様子をみた方が安全です。

間違った毛穴ケアをしている


毛穴の存在が気になりすぎて、逆に過剰なケアが毛穴トラブルを悪化させる場合もあります。
角栓が気になるからといって、ピンセットや指で角栓を押し出すのはNG。
無理に角栓を取り除こうとすると、角質層が傷つき毛穴詰まりを起こす悪循環にもなりかねません。

メイクにおいても、毛穴を埋めるようなコンシーラーやファンデーションを重ね塗りするようなタイプのものは、メイクが落としにくく毛穴の黒ずみを引き起こす可能性があります。
過度なクレンジングは肌への負担となりますので、専用のクレンジングを使用し、顔を洗顔する時にはぬるま湯で優しく洗いましょう。

ケミカルピーリングのダウンタイム中の症状


ケミカルピーリングのダウンタイム中の症状
ケミカルピーリングはダウンタイムもほとんどなく、肌に負担の少ない美容施術です。
治療直後はヒリヒリしたり赤みが出ることもありますが、数時間後には治まります。
またSNSでは、ポロポロと皮がめくれるような反応を見せるピーリングもあり怖いイメージを持つ方もいらっしゃいますが、基本的には古い角質を取り除きターンオーバーを正常化させるものなので、強い痛みや激しい皮むけはありません。

ただし、施術後のお肌は敏感なためしっかり保湿をし、乾燥しないように気を付けてください。
紫外線対策も大切となりますので、日焼け止めを塗り強い日差しは浴びないように気を付けましょう。
また、施術前に市販のピーリング剤やスクラブ洗顔などを使用すると副作用が出やすくなるので施術の1週間前には使用を控えてください。

ケミカルピーリングの施術後に出る副作用は以下の通りです。

ケミカルピーリング後の副作用
・赤み、腫れ
・ヒリヒリ感、肌のかゆみ
・ニキビの悪化
・肌の乾燥、皮むけ

赤みや腫れ


ケミカルピーリングでは酸を含んだ薬剤を表皮に塗布するため、人によっては肌に炎症が起こり、赤みが出る場合があります。肌質や体調によって赤みの出方は異なり、敏感肌の方やピーリングが初めての方では、赤みが2、3日程度続くことがあります。長びく場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。

ヒリヒリ感、肌のかゆみ


ケミカルピーリング中に、かゆみやひりつき感を感じることがあります。
こうした副作用は、施術中の薬剤の刺激によって引き起こされるため、施術後に酸を中和することでおさまることがほとんどです。また、ピーリング剤に対するアレルギーで赤みや痒みなどの症状が出る方も稀にいらっしゃいます。

ニキビの悪化


ケミカルピーリングを行なった後に、ニキビが増えたと感じる方もいらっしゃいます。
これは「好転反応」とも呼ばれ、肌の代謝が上がり毛穴に詰まっていた皮脂や老廃物が排出されることが原因です。
一時的なことが多く、繰り返し治療をすることでニキビが出来にくい肌へと改善していきます。

肌の乾燥、皮むけ


ケミカルピーリング後は、不要な角質が取り除かれ、肌が乾燥しやすくなります。
口周りがカサカサしたり、肌質によっては薄皮がむけることも稀にあります。
いずれの場合も、数日間で改善するものなのであまり心配はいりませんが、施術後はいつもより丁寧に保湿ケアを心がけましょう。
またお肌もデリケートな状態となっていますので、敏感肌用の低刺激なスキンケアを用意すると安心です。

ケミカルピーリングのやりすぎには注意


ケミカルピーリングは定期的に治療を続けることで、根本的な肌悩みを改善していきます。
ケミカルピーリングの詳しい施術頻度や効果的な回数を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

関連記事
ケミカルピーリングはやりすぎに注意!適切な施術頻度や回数を解説!

各種ケミカルピーリングの特徴


医師の管理下で行うケミカルピーリングは高濃度で効果が高く、アフターケアも万全なのでトラブルが少ないのが特徴です。
当院では、「サリチル酸マクロゴールピーリング」「マスクピール」「マッサージピール」「プロフェッショナルピール」の4種類のケミカルピーリングを行っています。

サリチル酸マクロゴールピーリング


当院の中では最もマイルドなケミカルピーリングです。
赤みや痛みの副作用がほとんどないため、敏感肌の方やアトピー肌の方でも行えます。
古くなった角質を除去し、肌のターンオーバーを促進することで、ニキビやくすみといった肌トラブルを改善します。
ニキビ治療の方は2週間に1回、それ以外の方は月に1回治療をすると効果的です。



マスクピール


マスクピールには毛穴の汚れや皮脂を吸着除去する『ベントナイトph2.5』という成分が含まれており、毛穴の開きや黒ずみ、毛穴詰まりに特に効果が高いピーリングです。
皮脂の分泌を抑える働きがあるため、脂性肌の方やニキビができやすい肌質の方におすすめです。
2週間おきに、4〜5回ほど回数を重ねると効果的です。
肌質によっては少し皮むけすることもありますが、初回から効果を実感しやすいのが特徴です。



マッサージピーリング


マッサージピールは別名『コラーゲンピール』と呼ばれるほど、お肌にコラーゲンを作る働きが強くアンチエイジングの強い味方とされています。
ピーリングの中で唯一真皮層まで届く浸透型のピーリングが特徴で、しわやたるみにお悩みの方におすすめです。
2週間おきに、4〜5回ほど回数を重ねると特に効果的とされ、その後は1ヶ月に1回の治療を継続していくと効果を維持することができます。

また、美白効果が高いコウジ酸も配合されているため、くすみやニキビ跡の色素沈着を改善し、顔全体を明るい健やかな肌へと導きます。
施術直後は赤みが出現することもありますが、直後からつやつやのお肌になれるため当院で最も人気が高い施術です。



プロフェッショナルピール


グリコール酸・乳酸・サリチル酸をMIXしたピーリングです。
比較的お肌が強い方むけで、治療直後から肌にハリとつやが出るのでファンの方も多い施術です。
こちらも2週間おきに、4〜5回ほど回数を重ねると肌質の改善を実感できます。



また、しぶとい毛穴や凸凹のあるニキビ跡には、ピーリングとレーザーの治療を組み合わせてご提案することも可能です。
スキンケアだけでは改善しなかった肌悩みがあれば、是非カウンセリングでご相談下さい。



まとめ


いかがでしたか?今回はケミカルピーリングの施術後に毛穴が悪化する原因とその対処方法についてご紹介しました。
毎日のホームケアも大切ですが、毛穴トラブルはスキンケアだけでは解消されにくく、早く効果を出したいのであれば専門的な毛穴の治療を受けられる美容クリニックの受診がおすすめです。
毛穴のお悩みに応じたクリニック専売品のスキンケアも取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。
表参道美容皮膚科 公式ライン