ダウンタイムなしでシミ取りレーザー治療はできる？

年齢を重ねるごとに増えるシミ。セルフケアでは薄くすることが難しく、より確実に効果を出したいのであれば、美容皮膚科でのシミ治療がおすすめです。
シミを取りたくても、「なかなかまとまったお休みが取れない・・」「仕事柄マスクで隠すことが難しい・・」といったように、ダウンタイムが気になりなかなか治療に踏み出せない人も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、シミ取りレーザーにおける治療効果や肌の経過、ダウンタイムについて詳しく解説していきます。
ダウンタイムが短いマシンについても紹介しているので、是非参考にしてみてください。

シミ取りレーザーはかさぶた・赤みが出る

シミ取りレーザーは、シミの部分にレーザーを照射することでメラニン色素を破壊し、シミを薄くしていきます。
シミやそばかすなどのメラニン色素の部分だけにダメージを与え、健康な肌へのダメージを最小限に抑えながら治療できることが特徴です。

しかし高いエネルギーを直接肌に照射することで、かさぶたや赤みといった反応がみられるためダウンタイムが発生します。その為、大事なイベントや旅行などの予定とダウンタイムの時期が重ならないように、治療スケジュールを立てることをおすすめしています。

代表的なシミ取りレーザーとしては「Qスイッチヤグレーザー」や「ピコレーザー」などがあり、当院ではメラニン色素に選択性の高い「Qスイッチヤグレーザー」を使用しています。
輪郭のはっきりしたシミに効果的とされ、シミであれば80%以上の確率で１回の治療で取りきれる優秀な機械です。

シミ取りレーザーのダウンタイム中に起こる主な症状

レーザーでシミ取り治療を行った後は、「ダウンタイム」と呼ばれる期間が発生します。
「 ダウンタイム」とは、美容治療後などに起こる治療部位の赤みや腫れ、かさぶたといった症状が回復するまでの期間のことです。
ここではレーザー治療のダウンタイムでみられる症状や注意点を併せて説明していきます。

レーザー照射当日

Qスイッチヤグレーザーで照射した直後はヒリヒリ感や赤み・腫れが出ますが、数時間すると徐々に落ち着いてきます。

翌日～２週間

個人差はありますが翌日以降、カサブタができます。
カサブタは1〜2週間程で剥がれ、ピンク色の新しい皮膚に生まれ変わります。
色素沈着が残りやすくなることがあるので、カサブタは無理にはがさず自然に取れるまでお待ちください。
その間、患部のメイクはすることができません。

１ヶ月～半年

カサブタが取れ、そのまま自然と綺麗になる方もいらっしゃいますが、治療をしてから１ヶ月後位に患部の色が再び濃くなることがあります。
シミが戻ったように見えるこの状態を「炎症性色素沈着」といい、3〜6か月程かけて徐々に薄くなっていきます。（体の場合は6か月～数年）
色素沈着の濃さや消失するまでの期間は個人差があり、治療の後のアフターケアが肝心です。
紫外線対策はもちろん美白剤や内服薬を併用することで、色素沈着を早く改善することが可能です。

【関連コラム】
シミ取りレーザーのダウンタイムを詳しく解説！

ダウンタイムが少ないシミ取りレーザーマシン

シミは種類や色の濃さによって、それぞれ治療方法が異なります。
シミの原因であるメラニン色素を破壊する治療には「光を照射する治療」と「レーザーを照射する治療」の大きく分けて２種類があります。

前述の通り、レーザー治療はダウンタイムが必須の治療です。
しかし、なかなかお休みがまとまって取れなかったり、お仕事柄マスクで隠すことが難しい方には、ダウンタイムが短い「光治療」がおすすめです。
当院では一般的なフォトフェイシャルよりも、さらにメラニン色素の分解能力が高い『フォトシルクプラス』をご用意しています。

フォトシルクプラス

「フォトシルクプラス」は、UPLと呼ばれる波長の光を肌に照射することでメラニン色素を分解し、シミやそばかすを薄くする治療機です。
ダウンタイムを伴うレーザー治療と異なり、肌にあまり負担をかけずに治療ができるので、治療直後からお化粧や洗顔が可能です。顔全体に照射することが可能なため、肌全体のくすみ感を改善し、トーンアップした印象を持つことができます。

アキュチップ

「アキュチップ」は、「フォトシルクプラス」のスポット版の光治療機になります。
「フォトシルクプラス」で照射ができない目のまわりやまぶたにも使用できるのが特徴です。
ジェルなどを使わず直接シミにピンポイントで照射することができるので「フォトシルクプラス」で反応しにくい薄いシミやそばかすにも効果があります。

こちらの施術もフォトシルクプラスの治療と同様に、輪郭のはっきりした濃いシミやそばかすがみられる場合には、治療後に小さなカサブタができることがあります。
当日からお化粧をすることができ、カサブタ自体もお化粧でカバーできることがほとんどです。

シミは内服薬や塗り薬でも治療できる？

シミ取り治療では、内服薬や美白クリームなどの外用薬を用いることがあります。
美白治療の代表的な内服薬である「トラネキサム酸」や「ビタミンC」などの成分は、シミの生成を抑制する効果が期待できます。
レーザー治療の後の色素沈着を予防するためにも、内服薬や美白剤を併用しキレイな肌を手に入れましょう。

美白クリームの代表「ハイドロキノン」「トレチノイン」

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、シミ・ソバカス等の治療に使われ、「肌の漂白剤」とも言われています。
メラニン色素の合成を阻止することにより、シミやくすみ、レーザー治療後の色素沈着を防ぐ効果のある塗り薬です。

トレチノイン

お肌の代謝を良くし、色素の排出を促すと同時に、お肌のバリア機能を少しだけ緩め、他の外用薬の効きを良くします。
また、コラーゲンの生成促進、皮脂分泌抑制などの効果もあり、シミ・くすみ以外でもよく用いられるお薬です。

「ビタミンC」の力で身体の内側から美肌ケア

「ビタミンC」はメラニンの生成を抑制することで、シミやそばかすを改善する効果が認められています。
さらに「ビタミンC」には抗酸化・抗炎症作用があり、肌のダメージを修復し健やかな肌を保つためには欠かせない成分となっています。
しかしながら私たちは体内で「ビタミンC」を生成することができないので、積極的にサプリやお薬で補助してあげる必要があります。
ここでは当院でも取り扱いのあるビタミンCの内服薬とサプリについてご紹介します。

シナール

医療現場でも長年処方されている安全性の高いビタミン剤です。
主な成分である「アスコルビン酸」が、シミ・そばかすの原因であるメラニン色素を抑制してくれる効果があります。
その他にも抗酸化作用によって細胞をダメージから守ることや、コラーゲンの生成を促すことで肌にハリを与える美肌効果も期待できます。

リポカプセルビタミンC（Lypo-C）

Lypo-Cは、吸収率にこだわった国内製造のリポソーム化された液状のビタミンCサプリメントです。
ビタミンCは、体外へ排出されやすい特徴を持っているため、摂取量だけでなく吸収率が大切となります。
従来のビタミンCは17%しか体内に吸収されませんが、リポC1000mgは吸収率が98%と桁違いです。
リポソーム化されたビタミンCは、小腸からしっかり吸収されます。
紫外線対策だけでなく、風邪の予防や免疫力をあげたい方へもおすすめのサプリです。

ワカサプリfor pro

医療機関専売品である、ワカサプリfor proには1包に3000mgの高濃度ビタミンCが配合されています。
体に必要のない成分である着色料や甘味料などを極力排除することで、ビタミンCの含有率96.7％と高濃度かつ純粋なビタミンCを摂取することができます。
溶かして飲むこともできる粉末タイプのため、継続して服用しやすいことが特徴です。
原料であるビタミンCは希少なイギリス産を使用しています。
また感染症の予防として注目されているビタミンDが追加された種類もあり、最近では人気がとても高まっています。

ビタミンCと併用したい優秀な美白成分「トラネキサム酸」

トラネキサム酸

トラネキサム酸には、シミの原因になるメラニン色素の生成を抑える作用、炎症を抑える作用があり、美白効果が期待できます。体内の炎症を起こすプラスミンの働きを抑える効果があり、口腔内やのどに炎症が起こっている際にも処方されます。
シミへの治療の中でも、肝斑の治療に多く用いられるのが特徴で、肝斑ができる要因の一つである、メラノサイトを活性化させてしまうプラスミンの働きを抑える効果があります。
ただし、トラネキサム酸は血液を固まりやすくする作用があることから、血栓症・高血圧・高脂血症がある方やピルを服用中の方などは使用できないため、医師とよく相談して処方してもらうようにしましょう。

メロングリソディンプロ

南フランスで生まれた「2週間経っても腐らない」特殊なメロンをもとに開発された、究極のアンチエイジングサプリです。
このメロングリソディンプロは、老化の原因である体内の「活性酸素」を取り除くために有効な「抗酸化酵素」が、ビタミンCやポリフェノールの100万倍と言われています。
肌老化の元凶である紫外線を強力にブロックし、シミ・色素沈着の改善に効果的です。
ピルなどの内服によってトラネキサム酸の内服ができない方でも安心して服用することができます。



内服薬やサプリはいずれの場合も数ヶ月単位で服用することで、肌質の改善につながります。
効果がないからといってすぐに辞めてしまうのではなく、医師の指示に従い用法用量を守り、継続して内服しましょう。

まとめ

シミ取り治療は、解消したいシミの種類によって治療方法が異なります。
まずはご自身のシミの状態を医師に診てもらった上で、最適な治療方法を選びましょう。
カウンセリングではお肌の診察はもちろん、その後のダウンタイムについても詳しくアドバイスしてもらえます。

当院の医師は15年以上にわたるシミの治療実績があり、症例は7万件以上になります。
今までシミ治療を受けても満足のいく効果が得られなかった方、また初めてシミ治療をお考えの方も治療効果と安全性、治療後のフォローにこだわるなら、当院のシミ治療プログラムはおすすめです。
熟練した医師自らが、診察から治療まで担当しますので安心して治療をお受け下さい。